2013年10月17日(木)、クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)が2014年春夏コレクションは、サプライズゲストにヘヴィメタルバンドKISS(キッス)を迎えて披露された。
コレクションのテーマは「DEFECTIVE -不完全な美-」。日本の暴走族がデザインインスピレーションだ。18歳以下の大人にも子どもにもなれない若者を不完全なものと捉え、不良文化に焦点を当てた。それを象徴するように、トラペーズラインのパンツやさらしを巻いたようなインナー、スタジャン、ハッピなどがキーアイテムとして登場する。
カラーをブラック、ホワイト、ゴールドのみに絞ることでシックにまとめ、繊細かつ迫力のある龍の桐生の刺しゅうなど日本の高いクラフトマンシップを生かすことで、日本の不良文化をモードに昇華させたと言えるだろう。
今回のコラボレーションについて「70年代のデビュー以来、KISSがファッションブランドとコラボレーションするのは、初めてのこと。極めてラッキーだと思っています」と森川は述べた。森川の生家が特攻服のテーラーというルーツもあり、今回のようなデザインアプローチに至ったという。フィナーレに登場したKISSのメンバーのうち、ボール・スタンレーが羽織っているゴールドの特攻服が、クリスチャン ダダのもの。
デビューして僅か3年。クリスチャン ダダは先月のブランド初の直営店オープンに続き、今回は世界的ビッグアーティストのコラボレーションを果たし、着々とスターへの階段を上っている。
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