中国の巨匠チャン・イーモウ監督の最新作、映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』が2022年5月20日(金)より公開される。
チャン・イーモウは、これまで米アカデミー賞の国際長編映画賞に3度ノミネートされ、多くの映画祭で高い評価を獲得してきた中国の巨匠。2022年の北京冬季五輪では、開・閉会式の総監督を務め、その演出力も大きな話題を集めた。
そんなチャン・イーモウ監督の最新作となる映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』が公開に。文化大革命時代の中国を舞台に、娘への父の想いを描いた感動作だ。かつて手掛けた名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマに仕上がっている。
2021年トロント国際映画祭に正式出品され話題となったこの作品は、チャン・イーモウ自身が長年映画化を熱望していた企画。全編にわたりチャン・イーモウの“映画愛”が感じられ、全ての“映画”へのオマージュを感じさせる。
チャン・イーモウは、『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』について「子供の頃に観た映画の光景がいつまでも忘れられない。あの言い表せないほどの興奮と喜びはまるで夢のようだった。映画は、成長する私たちの傍にずっと寄り添ってくれた。夢は、私の人生にずっと付き添ってくれた。この作品を、映画を愛するすべての人に捧げたい」とコメント。劇中で描かれている、娯楽の少なかった時代に映画に熱狂する人々の姿は、映画を劇場で観ることの素晴らしさを思い出させてくれるだろう。
主人公・逃亡者...チャン・イー
造反派に歯向かい、強制労働所送りになった男。妻に愛想を尽かされ、最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が映っていると手紙を受け取り、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走する。演じるのは『最愛の子』『山河ノスタルジア』『オペレーション:レッド・シー』のチャン・イー。
リウ...リウ・ハオツン
逃亡者と出会い、奇妙な絆で結ばれていく孤児の少女。『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』がデビュー作となる若手俳優リウ・ハオツンが演じる。
ファン電影...ファン・ウェイ
小さな村の映画館を仕切り、人々から尊敬の念を集める人格者。『道士下山』や『MR.NO PROBLEM』などで知られるファン・ウェイが担当する。
<映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』あらすじ>
1969年―文化大革命真っただ中の、激動の中国。造反派に歯向かい、西北部にある強制労働所送りになった男は、妻に愛想を尽かされ離婚。最愛の娘とも親子の縁を切られてしまう。数年後、22号という映画本編の前に流れるニュースフィルムに、娘の姿が1秒だけ映っているとの手紙を受け取り男は、一目娘の姿を見たいと強制労働所から脱走。逃亡者となりながらも、22号のフィルムを血眼になって探し続け、映画が上映される予定の小さな村の映画館を目指す。だがフィルムを村まで運ぶ男の隙をついて、素早くのフィルムの1缶を盗み出す子供を目撃。ボロボロの格好をした小汚い少年だと思ったその子供は、孤児の少女・リウだった。果たして、逃亡者の男は愛しい娘の姿を見られるのか?
【詳細】
映画『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』
公開日:2022年5月20日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本:チャン・イーモウ
出演:チャン・イー、リウ・ハオツン、ファン・ウェイ
2020年/中国/中国語/103分/シネスコ/原題:一秒钟/字幕翻訳:神部明世/配給:ツイン