映画『フォーチュンクッキー』が、2025年6月27日(金)より全国公開される。
映画『フォーチュンクッキー』は、アメリカのフォーチュンクッキー工場で働く孤独な女性が、ひょんなことから新たな一歩を踏み出す姿を描いた物語。『ナイト・オン・ザ・プラネット』のジム・ジャームッシュや、『枯れ葉』で復帰したフィンランドの名匠アキ・カウリスマキの作風を彷彿とさせ、「アメリカのインディペンデント映画を刷新した」と話題を呼んだ本作は、第39回インディペンデント・スピリット賞でジョン・カサヴェテス賞を受賞するなど、高い評価を得た。
主人公は、カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場に勤務するドニヤ。工場とアパートを往復する単調な生活を送るドニヤは、母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた過去を持ち、基地での経験から慢性的な不眠症に悩まされている。
ある日、クッキーのメッセージを書く仕事を任されたドニヤは、新たな出会いを求めて、その中の1つに自分の電話番号を書いたものをこっそりと紛れ込ませる。すると間もなく1人の男性から、会いたいとメッセージが届いて……。
主人公ドニヤを務めるのは、本作で映画初出演ながら主演を飾ったアナイタ・ワリ・ザダ。ドニヤと同じくアフガニタン出身で、国営放送のテレビ局のジャーナリストだった彼女は、その熱意で役を勝ち取り確かな演技力を見せた。
また、ドニヤが出会う男性ダニエル役は、映画『アイアンクロー』にも出演するジェレミー・アレン・ホワイトが演じる。人気ドラマシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン(The Bear)」でブレイクを果たしたほか、同作でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞を3年連続獲得するなど、注目を集める俳優だ。
主人公ドニヤ…アナイタ・ワリ・ザダ
アフガニタン出身。カリフォルニア州フリーモントにあるフォーチュンクッキー工場で働き、孤独な生活を送っていた。ある日、フォーチュンクッキーの中に自分の電話番号を書いたものを忍ばせると、1人の男性から連絡が来て……。
ダニエル…ジェレミー・アレン・ホワイト
ドニヤが出会う男性。心優しい自動車整備士。
映画『フォーチュンクッキー』の監督は、ロンドン・フィルム・スクールで映画を学んだ、ババク・ジャラリ。2018年に手掛けた映画『Land(原題)』は、第68回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門に出品されている。
【作品詳細】
映画『フォーチュンクッキー』
公開日:2025年6月27日(金)
監督:ババク・ジャラリ
脚本:カロリーナ・カヴァリ、ババク・ジャラリ
出演:アナイタ・ワリ・ザダ、グレッグ・ターキントン、ジェレミー・アレン・ホワイト
原題:FREMONT
配給:ミモザフィルムズ