ジュンヤ タシロ(JUNYA TASHIRO)の2010-2011A/Wシーズンコレクションが原宿のベルエポック美容専門学校にて発表された。
あえてテーマを設定せずにコレクション制作を進めていったというジュンヤ タシロの2010-2011A/Wコレクションは、2010S/Sシーズンの静かな森に湧き出る泉をイメージしたコレクションなど、色や柄の少ないコレクションが多かったジュンヤタシロのコレクションとは全く異なる雰囲気。「今までのジュンヤタシロのイメージを壊して、色や柄を使った。」と語るのはデザイナーの田代氏。
特にタータンチェックをメインに使用するなど、田代氏が語る「直観で可愛いと思う要素」をコレクションに取り込んだ。可愛らしいタータンチェック柄を使用したが、それにメンズライクなジャケットを組みわせたスタイリングはとても新鮮。シルエットの美しいジャケットやコートの中にある直線的なフォルムはには「フェミニン」といった言葉には決して収まらない「+α」が加えられている印象。
スーツ地を取り入れたり、カラーコーディネーションが美しいティアードワンピース、コートやスカートに施されたフラワーモチーフなどディテールの作りこみはさすが。これまでのイメージと変わっても、ジュンヤ タシロらしいディテールの作りこみ、ナチュラルな雰囲気は健在で、温かみのあるコレクションに仕上がった。