特別展「草間彌生 版画の世界」が、長野の松本市美術館にて、2022年7月23日(土)から9月25日(日)まで開催される。
特別展「草間彌生 版画の世界」は、前衛芸術家・草間彌生の版画の世界を紹介する展覧会。初期作品から近年の浮世絵版画による富士山連作、 代表作「愛はとこしえ」シリーズまで、一挙に鑑賞できる世界初の草間彌生版画展となる。
本展では、“草間芸術”の一角を担う版画作品にフォーカスする。草間彌生は、1979年に初めての版画作品《靴をはいて野にゆこう》《幻の野に立ちて》の2点を発表。この版画作品の登場と同時期に、草間の表現方法にも変化が見られ、転換点を迎えていた。
それまでの抽象的な表現に加えて南瓜、ドレス、帽子、葡萄、花、蝶など具体的なモチーフを積極的に取り入れるようになり、網目や水玉、明瞭な色彩を用いてそれぞれのモチーフを表現するようになった。網目や水玉を反復し、増殖させるという草間の作風と、複製芸術である版画の出会いは必然的であったともいえる。草間は、以後450種、3万部に及ぶ版画作品を制作してきた。
近年では、富士山を主題に浮世絵版画の技法を用いた連作や、モノクロームの大型シルクスクリーン作品「愛はとこしえ」シリーズといった特徴的な作品の数々を制作。会場では、松本市美術館が所蔵する全版画作品を中心に、 草間彌生の版画芸術の魅力と軌跡を辿っていく。
【詳細】
草間彌生 版画の世界 YAYOI KUSAMA: Print Works
会期:2022年7月23日(土)~9月25日(日)
会場:松本市美術館
住所:長野県松本市中央4-2-22
開館時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日) ※8月は無休
観覧料:当日券 大人 1,200円(1,000円)、大学高校生・70歳以上の松本市民 800円(600円)
※( )内は前売料金
※中学生以下無料、障がい者手帳携帯者とその介助者1名無料
※20名以上の団体は各200円引き
※大学高校生と70歳以上の松本市民は、観覧当日、証明書(学生証、免許証等)の呈示が必要
※本展観覧券でコレクション展示室の特集展示 「草間彌生 魂のおきどころ」 も観覧可能
■巡回情報
・鹿児島会場
会期:2024年9月27日(金)~11月10日(日)
会場:鹿児島市立美術館
住所:鹿児島県鹿児島市城山町4-36
・京都会場
会期:2025年4月25日(金)~9月7日(日)
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
【問い合わせ先】
松本市美術館
TEL:0263-39-7400