六舞宴(ROKUBUEN)の2023年春夏コレクションが、2022年8月30日(火)に発表された。
2020年にスタートした六舞宴は、和のテイストを重視したファッションブランド。シンプルなデザインで、長期間で使用できるウェアを提案している。
ファッションウィーク初参加となる2023年春夏コレクションでは、六舞宴が得意とする”和”の要素をメインに、様々なファブリックを駆使。世界に誇れる”ジャパン・メイド”のワードローブを展開する。
今シーズンのキーアイテムとなるのは、デニム素材を使用したウェア。既存のデニム商品に、手作業でアレンジした。中でも目を惹いたのは、藍染加工を施したデニムジャケットだ。伝統的な雰囲気を醸し出しつつも、襟や裾にはカラフルなステッチやリボンのディテールを織り交ぜて、遊び心を効かせている。
赤いステッチがアクセントのデニムジャケットには、襟や袖、胸ポケットなど、至る所に和柄の入ったラインをセット。アメリカンカジュアル要素の強いデニムアイテムに、和の表情を加えた。
シルエットは、体型に関わらず着られるリラクシングなスタイルがベース。ブランドを代表する、馬袴をモチーフにしたデニムパンツが好例だ。今シーズンは、耐久性のある良質な日本製生地を使用し、デザイン性だけでなく、心地よい着心地にもこだわっている。トップスには、肩の落ちたレースシャツを合わせて、上品なムードを漂わせつつもリラックス感のある着こなしを披露した。
カラーは、ブラックやネイビー、ブラウンなど落ち着いたパレットを基調としつつ、時折鮮やかな色味を交ぜることでアクセントをプラス。ブラックカラーのトップスには、縦のラインを強調するような朱色のリボンをあしらって、存在感のあるデザインに仕上げている。
なおランウェイ上には、性別や年齢、体型の垣根を超えた様々なモデルが次々と登場。サイズや着方の正解はなく、自由なスタイルで服を楽しんでほしい。そんな六舞宴のこだわりが伝わってくるようだった。