リコール(RequaL≡)の2023年春夏コレクションが、2022年9月1日(木)に表参道ヒルズ内スペースオーにて発表された。
「もう1度原点に立ち返る」。今シーズンのリコールは、ブランドの基盤を築いてきたテーラーリングに回帰。テーラードジャケットやトレンチコートなどベーシックなアイテムを土台にしながら、祖母の絵をインスピレーション源に、着る人に正解をゆだねる、自由なワードローブを提案していく。
象徴的なのは、再構築したクラシカルなテーラードジャケット。両肩や左右の身頃に、解体したジャケットの襟を組み合わせて、常識に囚われない自由な雰囲気を演出する。
またダブルブレストのジャケットは、極端に肩幅を強調し、個性的なシルエットを生み出した。カジュアルなフーディーの前面や背面には、トレンチコートの一部パーツを秩序を持たせずドッキングすることで、ユニークなバランスに仕上げている。
カラーは、ブルー、グリーン、ピンク、オレンジ、イエローなど、鮮やかな絵画を思わせるパレットが揃う。オレンジとレッド、イエローとピンク、レッドとパープルなど、2ピース以上の異なるカラーアイテム同士を合わせることで、見る者の視線を惹きつけるコーディネートを完成させた。
鮮やかなカラーパレットと呼応して、今季のディテールはその華やかなムードを加速させていく。はっとするほど鮮明なオレンジカラーのトレンチコートには、ボリューム感のあるグリーンやブルーのフリルをドッキング。ピンクカラーのジャケットには、同色のロマンティックなフリルをあしらって、ワントーンで統一しながらも、奥行きのある表情に仕上げた。
また今季のコレクションでは、ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)とコラボレーションしたパーカーが登場。ブラックを基調としたシックな佇まいで、コレクションに洗練された雰囲気をもたらしていた。