トーガ(TOGA)の2025年春夏コレクションが、2024年9月16日(月)にイギリス・ロンドンで発表された。
トーガにとって4年ぶりとなるショー。デザイナーの古田泰子がテーマに掲げたのは「労働、規律、娯楽」だ。「労働の上に成り立ち、規律が美しさを作り、生活に新しい視点を与えるユーモアに富んだ服」をイメージして、現代のビジネスウェアをトーガ流に再解釈した。
ファーストルックに登場したのは、たっぷりの生地を使ってドレッシーに仕上げたトレンチコート。ふんわりとしたパフスリーブと一体化するように、背面のアンブレラヨークがひらひらと舞い、フェミニンな佇まいを演出。ベルトから下はボリューミーなバルーンシルエットに仕立て、ドレスのようにエレガントなシルエットを実現した。
働く女性の制服であるテーラードには、格子を大きく開いたブロックチェック柄を配し、開放的で楽し気なムードをオン。インナーのシャツの裾よりも短い“マイクロミニ丈”のスカートもまた、女性らしさを際立たせつつ、コレクションに遊び心を加速させていた。
花のようなフリルやギャザーを配した、装飾的なピースは今季も健在。たとえば、袖や裾に贅沢なドレープを寄せたワンピースは、あえてポケットを表に取り付けることで、立体感と躍動感をプラス。このほかにも、ホイップクリームを思わせる純白のフリル付きパンツや、カーテンのようなプリーツを取り付けたスカートなど、デコラティブなピースが散見された。
今季のカラーパレットは、ホワイトとブラックのモノトーンを基調に、陽気なオレンジと淡いブルーを差し込んでいるのが特徴。そんな中一際異彩を放っていたのが、金箔のようなゴールドを効かせた小花柄のミニドレス。豪華絢爛なゴールドの輝きが、モノトーンの世界にラグジュアリーなムードをもたらした。
また、コレクションを彩るシューズにも注目だ。全ルックで着用されていたのが、ゴールドのポインテッドトゥのパンプス。リボンのストラップが付いているタイプや、フロントに“宝石風”のカラーストーンが装飾されているものなど、多彩なラインナップで提案され、ビジネスウェアやワークウェアにモダンなアクセントを添えていた。