ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)が2010-2011A/Wコレクションを発表した。今回のテーマは「THE UN-DEAD.」。
インスピレーションとなったのは日常に潜む狂気など。怖い気持ち良さや、安心出来ない緊張感といった、どこか魅力的で新しい感覚を、ディテールやライン、カラーに投影させ、ミステリアスでモダンなスタイルに表現。
歪みやズレといったアシンメトリーな前開きのラインを、ジャケットやシャツ、トレンチ、ミリタエリーテイストのアイテムに施し、従来のイメージとは異なる新しい見え方、着回し等レイアードの幅を広げた。カラーは経年変化で変色したかのようなピンクがかったベージュをキーカラーに、ブラックやネイビー等ダークトーンの裏地には、血のような真っ赤な赤を差した。
ショーの演出ではSATANISM的な要素を含んだTWILIGHT感にこだわり、それらを象徴する人物像として美しいモダンなヴァンパイアをイメージ。青白い肌に充血したような目元、耳にはまさにヴァンパイアのように先が尖った特殊メイクを施されたモデルたちが、暗くスモークがかかったランウェイをゆっくりと不気味な感じで歩くのが印象的。前半はブラウンやピンクベージュ、後半はブラックを中心にしたコーディネートで、フィナーレは会場全体がスモークに包まれた。