MSGM(エムエスジーエム)の2023-24年秋冬メンズコレクションが発表された。
「University of Causality」をテーマにプレイフルなカレッジスタイルを提案した2018-19年秋冬コレクションから5年、再び架空の大学が復活。ミラノ工科大学建築学科のブルータリズム建築の中、大学シリーズの第2幕として「MSGM Dreamers University」が誕生した。
ここは、創造性と表現の自由、発想力、そしてあらゆる形態のアートの力を発揮する学校であり、幸福を探求し、夢を追いかけることで評価を得られる学校。コレクションの具体的なインスピレーション源となったのは、ピーター・ウィアー監督の映画『いまを生きる』だ。
展開されるのは、制服をカジュアルに着崩したようなルック。たとえば、オックスフォードシャツにグレーのニット、スラックスを組み合わせたフォーマルなスタイルは、ニットにラメを散りばめることで遊び心をプラス。ネクタイもあえて中心からずらすことで、抜け感を演出している。
優等生な雰囲気のVネックのニットベストも同様に、ビッグシルエットのTシャツとフリースのジョガーパンツ、ボリューミーなスニーカーでカジュアルダウン。このほかにも、クリーンな印象のピンストライプのニットカーディガンに、スポーティなナイロンパンツを組み合わせたスタイルなど、意外性のあるキャンパスルックが散見された。
コレクションに軽快な遊びをプラスする、プレイフルな柄使いにも注目だ。アイキャッチーな動物のモチーフは、大学のマスコットとしてジャカードベストやスウェット、ジャンパーに登場。エレガントなバラの総柄プリントや狩猟犬のパターンも、ルックにユニークなアクセントを添えている。
大学の“紋章入り”フーディ―や、トリアセテート製のベースボールトップス、MSGMチームのサイン入りスウェットなど、スポーツ試合を思わせるウェアも数多く登場。いずれのアイテムも、『いまを生きる』の雰囲気を反映させたような、どこかノスタルジックな空気感を孕んでいるのが印象的だ。