シス・カンパニー公演『ケンジトシ』が2023年2月28日(火)まで東京・シアタートラムで、3月3日(金)から3月10日(金)まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。中村倫也、黒木華が出演する。
『ケンジトシ』は、宮沢賢治と彼の妹トシを新たな視点から描いた劇作家・北村想のオリジナル戯曲。『銀河鉄道の夜』や『風の又三郎』をはじめ、数多くの童話や詩を残した宮沢賢治と、最先端の女子教育を受けた才女であり宮沢賢治の創作インスピレーションでもあったトシの瑞々しい物語を描いた作品だ。
そんな“宮沢賢治と妹トシ”の物語で演出を務めるのは、日本を代表する演出家・栗山民也。キャストには舞台初共演となる中村倫也と黒木華に加え、名優・山崎一、新進・田中俊介らが名を連ねる。
なお、中村倫也と黒木華は開幕に向けて下記の通りコメントを寄せた。
〈中村倫也 コメント〉
宮沢賢治というと、作品の世界観と重ね合わせた賢治像や、どこか神格化されたアイコンとしてのイメージがありますが、この作品は北村想さんの考察や研究が入っている戯曲です。あまり難しく考えず、まずは「ケンジとして存在する」ことが大切だと思っています。これは、もがきながらも何かを探し求め、懸命に生きている人たちの物語です。ご覧になる方々も、ふとご自身とリンクする部分を感じるのではないでしょうか。そして、舞台では初共演なのですが、黒木華さんと僕は芝居に「遊び心」がある二人だと思っているんです。今回、そういうことが可能な場面では、本当に二人で楽しく遊んでいるかのような会話ができたら面白いな、と思っています。
〈黒木華 コメント〉
台本を読んだ当初は、北村想さんの独特の世界観をきちんと伝えられるのだろうか・・・と戸惑いもありましたが、稽古初日に演出の栗山さんから「答えを探さなくていい」「わからないことの大切さ」という言葉をお聞きしてからは、安心すると同時にとてもワクワクしてきたんです。私が演じるトシはとても明るく聡明で自立した女性。いわば「菩薩のような存在」です。妹ですが、母のように包み込む愛を意識して、ケンジにとって大きな存在になれればと思っています。演劇は想像力を働かせてどこへでも行ける豊かな世界です。頼りになる先輩・中村倫也さんをはじめ演劇界の大好きな人たちと一緒に舞台を創る!その毎日がとても幸せで、今回のような余白のあるお芝居に挑めることがとても嬉しいです。
【詳細】
シス・カンパニー公演『ケンジトシ』
作:北村想
演出:栗山民也
出演:中村倫也、黒木華、山崎一、田中俊介、河内大和、野坂弘、依田朋子、徳高真奈美
※徳高真奈美はヴィオラ演奏。
■東京公演
期間:2023年2月7日(火)~2月28日(火)
場所:シアタートラム
住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワ-1階
■大阪公演
期間:2023年3月3日(金)~3月10日(金)
場所:サンケイホールブリーゼ
住所:大阪府大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー7F
【問い合わせ先】
シス・カンパニー
TEL:03-5423-5906(平日 11:00~19:00)