「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」第2弾として、舞台『マクベス』を彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて、2025年5月8日(木)から25日(日)まで上演する。埼玉公演の後、宮城、愛知、広島、福岡、大阪公演も開催される。
「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」とは、シェイクスピアの全37作品を上演することを目指し、蜷川幸雄が1998年にスタートさせた「彩の国シェイクスピア・シリーズ」に続く形でシェイクスピア演劇を上演していく新シリーズ。「彩の国シェイクスピア・シリーズ」を2017年以降に蜷川幸雄から引き継ぎ、『ヘンリー五世』『終わりよければすべてよし』などの作品を手掛けてきた吉田鋼太郎が、「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」においても芸術監督を務める。
新シリーズ「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」では、多くの人が気軽にシェイクスピア演劇を楽しめるよう、より理解しやすい形にてシェイクスピア演劇を上演していく。上演作品は全37戯曲の中から1年に1本を目安に選定し、演出だけでなく上演台本も吉田鋼太郎が手掛ける。
今回上演される舞台『マクベス』は、2024年5月上演の『ハムレット』に続く「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」第2弾の作品となる。
『マクベス』といえば、シェイクスピアの四大悲劇の中でも人気が高い作品だ。主人公マクベスと友人のバンクォーは、3人の魔女から「マクベスがコーダーの領主となり、国王となる」「バンクォーの子孫が王となる」といった予言を受ける。魔女たちの荒唐無稽な予言を信じて主君の暗殺を企てたマクベスは、王位にのぼりつめる。しかし、良心の呵責に苛まれたマクベスは、不安と怒りからさらに残忍な行為を重ねてしまうのだった。そんな中、マクベスへの復讐をたぎらせるマクダフとマルカムの軍勢が攻め入り、荒唐無稽に思われた予言が現実のものとなっていく。
舞台『マクベス』の主演を務めるのは、10代の頃からシェイクスピア作品の言葉の魅力を全身で感じてきた藤原竜也。また、"悪女”として知られるマクベス夫人役は、シェイクスピア作品初挑戦となる土屋太鳳が演じる。
主人公・マクベス…藤原竜也
スコットランドの将軍。魔女たちからの予言を聞いて欲望に翻弄され、ダンカン王を暗殺。やがて後悔と罪悪感に苛まれていく。
土屋太鳳…マクベス夫人
夫マクベスからの手紙で予言について知ると、野望を遂げさせようと決意する。しかし、罪悪感と血の幻影に悶え苦しみ錯乱状態に陥っていく。
河内大和…バンクォー
スコットランドの将軍で、マクベスの友人。マクベスとともに、荒野で3人の魔女と出会い予言を受ける。
廣瀬友祐…マクダフ
スコットランドの貴族。妻子を殺され、マクベスへの復讐心を持つ。
井上祐貴…マルカム
ダンカンの王子。やがて王になる。