2002年「イエンスラウガセン(JENS LAUGESEN)」スタート。2008年にブランド終了。
「イエンスラウガセン(JENS LAUGESEN)」はデンマーク人デザイナーのイエンス・ラウガセン(Jens Laugesen)によるファッションブランド。
イエンス・ラウガセンはデンマークで生まれ育ち、1987年にパリに移る。オートクチュールにひかれ、パリオートクチュール組合学校(Ecole de la Chambre Syndicale dela Couture Parisienne)で勉強する。
1991年、首席で卒業し、ラバンヌ(パコ ラバンヌ)やジバンシーのアトリエでインターンを経験。
2年間スカンジナヴィアのメディアでジャーナリストとして働いた後、1993年にINSTITUT FRANCAIS DE LA MODE(IFM)に入学し、翌94年ファッションマネジメントの修士号を取得。卒業後6年間、著名ブランドにてオートクチュール、プレタポルテともにコレクションデザインにかかわる。
2000年、ロンドンに戻り、セントラル セント マーチンズでウィメンズウェアコースに入学。2002年卒業時には、評判の高かった卒業コレクションが、パリオートクチュールコレクション期間、パリの有名セレクトショップ「マリアルイザ(Maria Luisa)」のウィンドウディスプレイにセレクトされる。
イエンスは、“ヘルムート ラングに対するロンドンの答えだ”とObserver Magazineで発表されるほどの評価を受け、NEWGEN(ブリティッシュ ファッション カウンシルの若手デザイナー支援プログラム)を受賞する。これによってこの後5年間ロンドンファッションウィークでコレクションを発表することが認められた。
ロンドンとパリのファッションウィークで6年間コレクションを発表する中で、イエンスラウガセンは世界中で45以上の取扱い店を持つようになる。その中には、ロンドンのドーバーストリートマーケットやセルフリッジ、パリのマリアルイザ、アメリカのオープニングセレモニー、日本のラブレス、アデライデといった高級セレクトショップが名前を連ねる。
2006年、イエンスラウガセンはロンドンのデザイナーとして初めて、フランスのANDAM(Association Nationale pour le Developpement des Arts de la Mode)賞を受賞する。(このANDAMは有能な若手デザイナー支援を目的としたフランスの協会。LVMHグループやスワロフスキー、イヴ・サンローラン、ロンシャン等がサポートしている。)ANDAM賞は、かつてマルタン・マルジェラ(メゾン マルジェラ)やヴィクター&ロルフ、ルメールのクリストフ・ルメール、ジェレミー スコットなど現在も活躍するデザイナーが受賞してきた。
2008年、ブランドを閉鎖する。これはコレクションを継続していくのに十分な資金を投資してくれるところがなかったため。