カルトゥージア(CARTHUSIA)は、イタリア・カプリ島のフレグランスブランド。
カプリ島の香り高い果実ハーブをはじめとする天然原料を用い、古来のメソード通りに、最後の内装に至るまでひとつひとつ手で仕上げられる完全な限定生産を守りぬくことで、当時の伝説はそのままに受け継がれている。
その驚くほどの品質の高さ、密やかに寄せられる名声とは裏腹に、2002年9月までイタリア国内でさえ流通していなかったカプリ島門外不出のフレグランスだった。
なお、男性用のフレグランスはソラーロ山で採取されるローズマリー、女性用には野生のカーネーションがそれぞれベースとして使われている。
1380年、サンジャコモの修道院は、当時ナポリを支配していたアンジュー家のジョヴァンナ王妃がカプリ島を訪れるという突然の知らせを受け、島中のもっとも美しい花々を生けて王妃を歓迎した。
3日間の滞在を経て王妃が帰った後、飾りつけた花々を片付けようとした修道院長はその花器か ら神秘的な甘い香りが漂っていることに気がつき、修道院内の錬金術師が研究したところ、カプリ島に自生する植物 「ガロファノ・シルヴェストレ」が発しているということが判明。この不思議な水がカプリ島最初の香水になったと言われている。
1940年、古文書の中から不思議な香りの水の話を見つけた当時の修道院長は、ローマ法王の許しを得て、ピエモンテの科学者の協力のもと、伝説の香水を再現することに成功した。こうして世界で一番小さな香水製造所 「カルトゥージア(修道院の意)」がカプリ島に誕生した。