1985年、ジョー ケイスリー ヘイフォードが自身の名を冠したブランド「ケイスリー ヘイフォード」を開始。
ケイスリー ヘイフォード(Casely-Hayford)はイギリスのファッションブランド。主にメンズウェアを展開。
コレクションのキーワードは「伝統のその先」。サヴィル・ロウのテーラリングなどイギリスの伝統と技術をベースとしつつ、ストリートウェアなどの要素を取り入れてた、モダンな解釈でデザイン。
ケイスリー ヘイフォードは、ブランドの設立の後、衣装デザインや数々のコラボレーションを展開。U2の「Zoo TV」ワールドツアーの衣装をはじめ、ミュージシャンの衣装、デレク・ジャーマンの映画「エドワードⅡ」、ジョナサン・バロウのバレエ「Very」など映画、音楽、バレエ等さまざまな分野で活躍。タナー賞を受賞したアーティスト、クリス・オフィリとのコラボレーションで作成したTシャツはイギリス文化の中の黒人の存在を示したものとされ、話題を呼んだ。
創業者のジョー・ケイスリー ヘイフォードは1956年、イギリスのケント生まれ。サヴィル・ロウのテーラーで見習いからキャリアをスタート、その後、ロンドンのテーラー・アンド・カッター・アカデミーで学ぶ。
セントマーチンズに入学し79年に卒業、その後、インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツで美術史を学び。現在では、セントマーチンズで若手デザイナーの育成にも努めるている。
85年、自身のコレクションブランド「ジョー・ケイスリー・ヘイフォード」を開始。89年、「ブリティシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」にノミネート。 91年「フィフス・サークル」というイギリスのメンズウェアデザイナーから構成されるグループの一員としてロンドンコレクションにデビュー。96年にパリ・メンズコレクションに初参加。イギリスでもっとも活躍している黒人デザイナーの一人と評価された。
ジョー・ケイスリー ヘイフォードは、2005年、サヴィル・ロウで200年の歴史を持つ有名ブランド「ギーブス&ホークス」及びそのプレタポルテラインの「ギーブス」のクリエイティヴ・ディレクターに就任。2006-2007年秋冬には、同ブランドでパリ プレタポルテ・コレクションに参加するなどした。
2009年春夏コレクションより、子供のチャーリーとともに、ラグジュアリーなメンズウェアブランド「ケイスリー ヘイフォード(Casely-Hayford)」を立ち上げる。
2017年秋冬より、ウィメンズコレクションをスタートし、2017年1月にロンドンで発表。
2018年秋冬コレクションを最後に「ケイスリー ヘイフォード」のブランド活動休止。その後、2021年春夏コレクションよりブランド活動を再開した。