観る者の常識を覆す、衝撃の結末。小野不由美の傑作小説、待望の初映画化。あなたは、考えたことが、ありますか?今、自分が住んでいる場所に、
過去どんな人が住み、どんな事件があったかを・・・。その「音」を聞くまでは、日常でした―――小説家である「私」のもとに、女子大生の久保さんという読者から、1通の手紙が届く。
「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。彼らは、なぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。「私」たちは、数十年の時を経た壮大なる戦慄の真相に辿り着き、やがて、さらなる事件に巻き込まれていく――。