ドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』が2023年4月28日(金)にヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開される。
映画『アダマン号に乗って』は、第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最高賞“金熊賞”に輝いた、日仏共同製作によるドキュメンタリー映画。監督を務めたのは、世界的ヒット映画『ぼくの好きな先生』で知られる現代ドキュメンタリーの名匠、ニコラ・フィリベールだ。
映画『アダマン号に乗って』の舞台は、フランス・パリの中心地、セーヌ川に浮かぶ木造建築の船「アダマン号」。精神疾患のある人々を迎え入れているデイケアセンターだ。
運営するのは、精神科医療の世界で起こる“質の低下”や“非人間化”の波にできる限り抵抗しようとするチーム。絵画を制作したり、ダンスを踊ったり、ピアノを弾いたり…あらゆる文化活動を通じて患者の支えとなる時間と空間を提供し、社会と再びつながりを持てるようサポートしている。
そんな患者もスタッフも区別なく、誰しもにとって生き生きと魅力的な場所「アダマン号」について、多様性が叫ばれる以前から多様な存在や価値が共にあることを優しい眼差しで映し続けてきたニコラ・フィリベールは“奇跡”だと表現する。第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で唯一のドキュメンタリーであり、これまで金熊賞の名誉に輝いた数少ないドキュメンタリーの一つ『アダマン号に乗って』。ぜひこの機会に、劇場で鑑賞してみてはいかがだろう。
【作品詳細】
映画『アダマン号に乗って』
公開日:2023年4月28日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督:ニコラ・フィリベール
2022年/フランス・日本/フランス語/109分/アメリカンビスタ/カラー/原題:Sur L’Adamant/日本語字幕:原田りえ