展覧会「さすが!北斎、やるな!!国芳 ─浮世絵のマテリアリティ」が、東京の慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)にて、2023年5月15日(月)から7月15日(土)まで開催される。
「さすが!北斎、やるな!!国芳 ─浮世絵のマテリアリティ」は、慶應義塾が所蔵する浮世絵のコレクションから、江戸末期に活躍したふたりの絵師、葛飾北斎と歌川国芳の作品を紹介する展覧会だ。
「冨嶽三十六景」などの風景画で知られる北斎は、勝川春章が率いる勝川派で修業を積んだのちに独立。以後、さまざまな絵画様式を学び、葛飾派(北斎派)と呼ばれる一大絵師集団を作り上げた。
一方、国芳は、北斎の師・春章と同時代に活躍した絵師・歌川豊春の孫弟子である。自身の師である歌川豊国や、同じ派閥の歌川広重は、ともに北斎のライバルであったが、しかし国芳本人は北斎を慕って近づいたとも伝えられている。北斎は結局、師系の配慮から、国芳と親密な関係を結ぶことを拒んだとされるものの、北斎と国芳には確かな接点があったようだ。
本展では、北斎の《冨嶽三十六景 凱風快晴》や国芳の《安達原一ツ家之図》など、幕末期に人気を博したふたりの絵師の名品を紹介。また、彼らとその一門が手がけた未公開の下絵や画稿も借用して展示し、いきいきとしたその筆遣いに光をあてる。
展覧会「さすが!北斎、やるな!!国芳 ─浮世絵のマテリアリティ」
会期:2023年5月15日(月)〜7月15日(土) 前・後期に一部作品の展示替えあり
[前期 5月15日(月)〜6月13日(火) / 後期 6月15日(木)〜7月15日(土)]
会場:慶應義塾ミュージアム・コモンズ
住所:東京都港区三田2-15-45 三田キャンパス東別館
開館時間:11:00〜18:00
休館日:土・日曜日(5月20日(土)、6月17日(土)、7月15日(土)は開館)、5月22日(月)、6月14日(水)、7月3日(月)
入場料:無料
【問い合わせ先】
慶應義塾ミュージアム・コモンズ
TEL:03-5427-2021