滋賀のMIHO MUSEUM(ミホミュージアム)では、秋季特別展「金峯山の遺宝と神仏」を、2023年9月16日(土)から12月10日(日)まで開催する。
奈良の吉野と和歌山の熊野を結ぶ修行の道「大峯奥駈道(おおみねおくかけみち)」は、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録遺産となっている。なかでも、吉野から大峰山に至る山系は、「金峯山(きんぷせん)」とも呼ばれ、今なお篤い信仰が寄せられている。
平安時代初期に開かれた金峯山山上はやがて、藤原道長・師通ら有力貴族をはじめ、多くの人びとが登拝する屈指の霊場となった。末法の世が到来しつつあるとされた当時、道長や師通らは、経典を書写し、容器に納めて土中に保持する「経塚」を山上に築いている。これら経塚遺物といった出土品は、近年に至るまで膨大な数を発見されている。
秋季特別展「金峯山の遺宝と神仏」では、《金銅藤原道長経筒》(国宝)や藤原道長筆《金峯山埋経》(重要文化財)をはじめとする出土品に加えて、金峯山にまつわる彫刻や絵画、工芸品など約200点を展示し、金峯山信仰の様相を紹介する。
2023年秋季特別展「金峯山の遺宝と神仏」
会期:2023年9月16日(土)〜12月10日(日) 会期中に一部展示替えあり
会場:MIHO MUSEUM
住所:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:00まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
入館料;一般 1,300円、高校・大学生 1000円、中学生以下 無料
※20名以上の団体は各200円割引
【問い合わせ先】
MIHO MUSEUM
TEL:0748-82-3411