特別展「原勝四郎展 南海の光を描く」が、和歌山県立近代美術館にて、2023年10月7日(土)から12月3日(日)まで開催される。
原勝四郎(はら かつしろう)は、現在の和歌山県田辺市に生まれた洋画家だ。明治19年(1886年)に生まれた原は、絵を学ぶために東京、そしてヨーロッパに赴いている。しかし、帰国後は郷里に戻り、現在の白浜町で家族と暮らしつつ、戦後にいたるまで絵を描き続けた。
原の作品の特徴は、のびやかで力強い筆致と鮮やかな色彩。いきいきと描かれたその作品には、和歌山の風景、そこに暮らす家族、あるいはばらの花をはじめとする静物が描かれている。原は、明るく麗しい和歌山の風景と向き合うなかで、自らの表現を作り上げたのだった。
特別展「原勝四郎展 南海の光を描く」は、原の生涯をたどる、半世紀ぶりの大規模回顧展。《海岸風景》や《小湾》、《母子像》、《バラ》など、各時代の主要な作品を一堂に集め、その画業を展観する。
なお、特別展「原勝四郎展 南海の光を描く」は、和歌山県立近代美術館と田辺市立美術館が共同で開催するもの。田辺市立美術館では、原が手がけた親密な雰囲気の小品を、交流のあった田辺の画家による作品とともに紹介する。
特別展「原勝四郎展 南海の光を描く」
会期:2023年10月7日(土)〜12月3日(日)
会場:和歌山県立近代美術館 1階展示室
住所:和歌山県和歌山市吹上1-4-14
開館時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(10月9日(月・祝)は開館)、10月10日(火)
観覧料:一般 800円(640円)、大学生 500円(400円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
※10月28日(土)、11月25日(土)は「紀陽文化財団の日」(第4土曜日)により大学生無料
※11月18日(土)・19日(日)は「関西文化の日」により無料
※11月22日(水)は「ふるさと誕生日」により無料
※12月3日(日)は無料観覧日
■同時期開催
・特別事業「トランスボーダー:和歌山とアメリカをめぐる移民と美術」
会期:2023年9月30日(土)~11月30日(木)
・小企画展「原勝四郎と同時代の画家たち」
会期:2023年10月7日(土)〜12月24日(日)
■田辺会場
会期:2023年10月7日(土)~12月3日(日)
会場:田辺市立美術館
住所:和歌山県田辺市たきない町24-43
観覧料:一般 600円(480円)、学生・18歳未満 無料
※( )内は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】
和歌山県立近代美術館
TEL:073-436-8690