fashionpress[ファッションプレス]

fashionpress x fashionpress instagram 検索
menu

fashionpress[ファッションプレス]

  1. トップ   /  
  2. ニュース   /  
  3. アート   /  
  4. イベント

特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開

  •  twitter
  • 25 226
  •  facebook logo
  • LINE
  • LINK リンクをコピー
記事のURLをコピーしました

特別展「創立100周年記念 信濃橋洋画研究所 —大阪にひとつ美術の花が咲く—」が、兵庫の芦屋市立美術博物館にて、2024年6月22日(土)から8月25日(日)まで開催される。

信濃橋洋画研究所と関西洋画壇

小出楢重 《帽子のある静物》 大正12年(1923年)
油彩、カンヴァス 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館蔵 ※第10回二科展
小出楢重 《帽子のある静物》 大正12年(1923年)
油彩、カンヴァス 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館蔵 ※第10回二科展

大正時代末から昭和時代前期にかけて、大阪における洋画研究の拠点となった、信濃橋洋画研究所。小出楢重(こいで ならしげ)をはじめ、気鋭の洋画家によって開設されたこの研究所は、東京や京都に比べて芸術の実らない地とされてきた大阪で、数多くの芸術家を輩出することになった。特別展「創立100周年記念 信濃橋洋画研究所 —大阪にひとつ美術の花が咲く—」では、信濃橋洋画研究所の活動を、洋画の名品や多数の資料とともに紹介する。

関西洋画壇を担う芸術家を輩出した信濃橋洋画研究所

松井正 《都会風景》 大正13年(1924年)
油彩、カンヴァス 大阪中之島美術館蔵
松井正 《都会風景》 大正13年(1924年)
油彩、カンヴァス 大阪中之島美術館蔵

信濃橋洋画研究所は、大正13年(1924年)、小出楢重、黒田重太郎(くろだ じゅうたろう)、鍋井克之(なべい かつゆき)、国枝金三(くにえだ きんぞう)によって開設された。同研究所では、デッサンや油絵などの実技、美術史や解剖学といった講義から構成される講習を開くほか、研究生以外の参加も認めた夏季講習会、講習成果の発表の場となった展覧会など、先進的な取り組みも展開。昭和19年(1944年)に閉鎖されるまで、関西洋画壇を担う芸術家を育てている。

信濃橋洋画研究所を起点に洋画作品を紹介

黒田重太郎 《不老長春図》 昭和13年(1938年)
油彩、カンヴァス 星野画廊蔵 ※第12回全関西洋画展
黒田重太郎 《不老長春図》 昭和13年(1938年)
油彩、カンヴァス 星野画廊蔵 ※第12回全関西洋画展

本展では、信濃橋洋画研究所を起点に生みだされた、20作家の洋画作品60点を一挙公開。小出楢重の《帽子のある静物》や黒田重太郎の《不老長春図》といった講師陣の作品に加えて、松井正(まつい しょう)の《都会風景》など、同研究所で学んだ画家の作品を紹介する。とりわけ、近年新たに発見された小出の作品や、公立美術館では初公開となる黒田の作品も展示される。

“洋画講習会の先駆け”夏季講習会とは

第5回夏季講習会 滋賀県大津での風景写生実習(昭和3年(1928年)8月)
左より国枝金三、鍋井克之、黒田重太郎
第5回夏季講習会 滋賀県大津での風景写生実習(昭和3年(1928年)8月)
左より国枝金三、鍋井克之、黒田重太郎

また、全国の洋画講習会の先駆けとなった、信濃橋洋画研究所の夏季講習会にも着目。研究生以外も参加できた同研究所の夏季講習会は、全国から希望者が殺到するほどの人気を集めた。会場では、当時の講習カリキュラム、小出楢重旧蔵の写真資料、講師陣の報告やエッセイなどから、講習会の内容を紹介する、

洋画学習の過程も紹介

小出楢重 《素描(石膏デッサン)》 明治44年(1911年)頃
木炭、紙 芦屋市立美術博物館蔵
小出楢重 《素描(石膏デッサン)》 明治44年(1911年)頃
木炭、紙 芦屋市立美術博物館蔵

さらに、近代日本における洋画を学ぶプロセスも紹介。信濃橋洋画研究所を開設した小出と鍋井は東京美術学校で、国枝と黒田は京都の画塾・関西美術院で絵を学んでいる。本展では、こうした当時の洋画教育機関の状況をふまえつつ、石膏像や人体モデルのデッサンに始まり、油絵具による絵画制作へといたる過程を、小出と黒田の初期のデッサンなどを通して紹介する。

展覧会概要

特別展「創立100周年記念 信濃橋洋画研究所 —大阪にひとつ美術の花が咲く—」
会期:2024年6月22日(土)〜8月25日(日)
会場:芦屋市立美術博物館
住所:兵庫県芦屋市伊勢町12-25
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(7月15日(月・祝)、8月12日(月・振)は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
観覧料:一般 800円(640円)、高校・大学生 500円(400円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※65歳以上、または身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳の所持者および介護者は各当日料金の半額
※7月15日(月・祝)「ひょうごプレミアム芸術デー」は観覧無料

■出品作家
小出楢重、国枝金三、黒田重太郎、鍋井克之、古家新、松井正、田村孝之介、山本直治、浜田葆光、伊藤継郎、小出卓二、藤井二郎、飯島一次、井上覺造、木村敏、高岡徳太郎、津高和一、仲田好江、長谷川三郎、山崎隆夫

【問い合わせ先】
芦屋市立美術博物館
TEL:0797-38-5432

Photos(10枚)

特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真1 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真2 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真3 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真4 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真5 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真6 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真7 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真8 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真9 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真10

Photos(10枚)

特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真1 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真2 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真3 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真4 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真5 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真6 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真7 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真8 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真9 特別展「信濃橋洋画研究所」兵庫・芦屋市立美術博物館で - 関西を代表する洋画家の名品を公開|写真10

キーワードから探す

関連ショップ・スポット