リンシュウ(RYNSHU)の2024-25年秋冬メンズ・ウィメンズコレクションが2024年2月6日(火)、東京・アニヴェルセル 表参道にて発表された。
瞳に宿る熱い思いを意味する"Eyes On Fire"をテーマに掲げた今季のリンシュウ。会場には空港のアナウンスや足音が流れ、出発前のターミナルを彷彿とさせる。新たな旅立ちの前の高揚感と勇気、そしてこれからの未来でも持ち続ける情熱を、ブラックとホワイトのモノトーンカラーを基調に、リンシュウ流のシックな世界観で落とし込んだコレクションを展開する。
ランウェイは、ベーシックなシャツに艶やかなシルクのロングコートを纏ったファーストルックからスタート。漆黒のダークなカラーリングながら、歩く度にコートが“ふわりと”揺れ、軽やかな雰囲気にまとめている。
今季を象徴するのが、“新たな門出にふさわしい”テーラードジャケットの華やかなルックの数々。伝統工芸のように切り取られたレザーライクな素材や、六角形を連ねたジャカードなど、多彩な生地を用いていた。また、白黒の花柄にスパンコールを縫い付けたジャケット、裾の中央に向かって山型にカットされたコート...など、ギミックを効かせたディテールも印象的だ。
ブラックのワンカラーで統一されていたコレクションが一転、ランウェイ中盤からホワイトが登場。"RYNSHU"のロゴが立体的に浮かび上がるフクレジャカード生地のテーラードジャケットや、ほどよく体躯に沿うシルエットのパンツ、背面にオーガンザを組み合わせたロングコートが披露された。
ラストには、妖精のような角の生えたヘッドアクセサリーが目を引くルックがお目見え。アーチ状の曲線にカットされたドレスは、鱗のように縫い付けられたスパンコールがキラキラと輝き、圧倒的な存在感を放っていた。やがて、出発の合図である教会の鐘が鳴り響くとともに、コレクションは幕を閉じた。