2014年6月21日(土)、代官山にて東京・神宮前のセレクトショップ「ヴット(Wut)」が2014-15年秋冬コレクションを発表した。
2006年オープン当初の店名「ヴット ベルリン」は、世界中のデザイナーが可能性を求めてやってくる都市ベルリンの、若いデザイナーブランドをセレクトする店舗だった。しかし近年、ベルリンが洗練されたファッションの中心地として広がりを見せることに伴い、「ヴット ベルリン」のセレクトも多様化。そこで、ベルリンのグローバルな進展に鑑み、シンプルに「ヴット」と名称を変えた。
心機一転「ヴット」へと名称を変えて行われた今回のショーのテーマは、「バロック アーミー」。オープニングは、無機質な空間にネオンライトが光る中、17世紀のバロック時代を思わせる荘厳な音楽が鳴り響いた。
バイヤーのYANNがスタイリングを手掛けたコレクションは、パイプオルガンのような立体的なアウトフィット、マリー・アントワネットの鏡のモチーフ、バロック時代でよく見られた襞衿があしらわれたような靴などが印象的。そこに、迷彩柄をはじめ花柄や宇宙を思わせるカモフラージュがミックスされ、バロック・スタイルにモダンで奇抜な彼の独特の世界観が反映された。
メイクは、顔の両サイドにミリタリーを思わせる稲光のようなラインが施され、エネルギッシュな印象を与えている。
ラストルックには、バロックを彷彿とさせる絢爛華美なトップスに、クリノリンのゴージャスなスカートを着たモデルが現れ、コレクションを締めくくった。