2014年6月27日(金)、ランバン(LANVIN)のアーティスティック・ディレクター、アルベール・エルバス(Alber Elbaz)は、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートから名誉学位を授与された。
同学位は、英国内外におけるファインアート、デザイン、ファッション、テキスタイル、応用美術、人文科学、慈善活動の各分野において、大きな貢献を果たし優れた功績を納めた者に与えられる。
アルベール・エルバスは、1961年にモロッコのカサブランカに生まれ、 イスラエルのシェンカ―大学で工学とデザインを学んだ。その後1992年、ニューヨークへ移り住み、伝説的なアメリカ人デザイナー、ジェフリー・ビーンの右腕として4年間を過ごした。1996年、パリに移り住んだアルベールは、ギ ラロッシュ(Guy Laroche)のヘッドデザイナーに就任。その2年後、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のアーティスティック・ディレクターを経て、2001年にはランバンのアーティス ティック・ディレクターに任命された。
またアルベールは、アメリカファッション協議会(CFDA)よりインターナショナル・ファッション・アワードを受賞。さらに、フランスで最も偉大な勲章として知られるレジオンドヌール勲爵士に選出され、タイムズ誌では「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれている。
現在までに授与された著名人は、プラダ(PRADA)のデザイナー、ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)や、バーバリー・プローサム(Burberry Prorsum)のクリエイティブ・ディレクターを務めるクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)など、そうそうたる顔ぶれだ。
今回アルベールの他にも、ニューヨーク近代美術館MoMAのデザインキュレーターであるパオラ・アントネッリや、イギリスのコンテンポラリー・アーティスト、グレイソン・ペリーにも、本学位が授与されている。