9月1日アメリカで公開され、興行収入全米No.1に輝いたジョージ・クルーニー主演の映画、『ザ・アメリカン(THE AMERICAN)』。
アントン・コービンが監督をつとめるこの映画で、クルーニーは、銃を製造するプロの殺し屋ジャックを演じる。引退して人生を変えたいと願うジャック、しかし、そんな平穏な生活にたどり着けるのは最後の仕事を完遂したのちのこと。映画の舞台になっているのは、イタリア、アブルッツィ州の小さな町だ。
そしてこの映画の注目の1つは、演技力はもちろん、セクシーな俳優として常に注目を集めてきたクルーニーのファッション。今回、映画のキーとなるシーンでジョージ・クルーニーが着用するのが、エルメネジルド ゼニアのクラシックなコンテンポラリーでありながら流行にとらわれない「サルトリア コレクション」の2ボタンスーツ。タイムレスで洗練されたデザインが特徴だ。
ファブリックは、スーパーファイン メリノウールのシワになりにくいファブリック「Traveller(トラベラー)」を使用し、エジプト綿のフォーマルシャツとクラシックなレースアップシューズを合わせている。また、映画全編を通して、ジャックが着用しているカジュアルな衣装とアイウエアの多くもエルメネジルド ゼニアの商品。
この映画でクルーニーの衣装を手掛けたのは、スティラット・アン・ラーラーブ(Suttirat Anne Larlarb)。ダニー・ボイル監督作品の「サンシャイン2057」や「スラムドッグミリオネア」で衣装デザイナーとしてのキャリアをスタートし、高い評価を得ている。ラーラーブ氏は、「時代を超えたクラシックな -ブランド商標もなく、スリックではない- 装いにしています。唯一デザイン性の高いのが、映画の終盤でジャックが最後に身につけているスーツです。ジャックは教会に参列するためのスーツが必要でした。こういう町では自分の持っている一番上等なスーツを日曜に着ていく場所ですからね。」と語る。