展覧会「舟越桂 森へ行く日」が、神奈川・箱根の彫刻の森美術館にて、2024年7月26日(金)から11月4日(月・振)まで開催される。
静謐な佇まいの人物像で知られる彫刻家、舟越桂(ふなこし かつら)。1951年に生まれた舟越は、生涯を通じて「人間とは何か」を問い続けつつ作品を手がけ、2024年3月にこの世を去っている。
一貫して人間の存在をテーマに、さまざまに変容を遂げる作品を、舟越は「心象人物」と呼んだ。静かな佇まいの人物像は、人間という存在の大きさや不思議さを象徴する山のような人物像、「“祈り“の思いや行為に姿を与えたのかもしれない」という考えに至った《水に映る月蝕》、2011年の東日本大震災を契機に制作された《海にとどく手》、そして両性具有の身体と長い耳を持つ、人間を見続ける存在としての「スフィンクス」へと展開してゆくことになる。
「舟越桂 森へ行く日」展は、舟越の創作の変遷と、その源泉をたどる展覧会。「人は山ほどに大きな存在なのだ」と感じた体験から生まれた《山と水の間に》をはじめ、《水に映る月蝕》、《海にとどく手》、《遠い手のスフィンクス》、《樹の⽔の⾳》など、舟越の彫刻の数々を紹介する。
また、ドローイング、舟越が家族のために作ったおもちゃなどを展示するほか、日々の創作活動を垣間見ることができるデッサンやメモ、舟越が使用した手製の作業台やデッサン用の一本足のイスなども公開する。
彫刻の森美術館 開館55周年記念「舟越桂 森へ行く日」
会期:2024年7月26日(金)〜11月4日(月・振) 年中無休
会場:彫刻の森美術館 本館ギャラリー
住所:神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
開館時間:9:00〜17:00(⼊館は閉館30分前まで)
入館料:一般 2,000円(1,800円)、高校・大学生 1,600円(1,400円)、小・中学生 800円(600円)、未就学児 無料
※( )内は、ウェブチケットおよび15名以上の団体料金
※障害者手帳の所持者は、一般 1,000円、小学・中学・高校・大学生 無料、介助者(1名まで) 1,000円
【問い合わせ先】
彫刻の森美術館
TEL:0460-82-1161