展覧会「日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展」が、京都文化博物館にて、2024年11月23日(土・祝)から2025年2月2日(日)まで開催される。なお、東京富士美術館などでも開催された巡回展だ。
「日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展」は、2014年にシルクロードがユネスコの世界遺産に認定されて以降、中国国外で初めて行われる大規模なシルクロードの展覧会。京都文化博物館での開催が最終会場となる。会場では、世界遺産に登録された中国国内の遺跡を紹介しながら、金銀宝飾品、青銅器、ガラス、陶磁器、壁画、絵画、染織、経典、仏像など、日本初公開のものを含む約200点を展示する。
展覧会は3つの章で構成。第1章では、「胡人」などと呼ばれた、中国より北方・西方の騎馬遊牧民族の活動に着目する。彼らの文化から影響を受けた装飾が特徴の杯《瑪瑙象嵌杯(めのうぞうがんはい)》や、シルクロード各地で流通した西方の金貨・銀貨、シルクロードの共通語となっていたソグド語で書かれた手紙などが紹介される。
第2章では、シルクロードを通して西方の文化を受容し、次第に国際色豊かになっていく漢代・唐代の中国を中心に紹介。外敵から国を守る騎馬軍を模した青銅製の車馬隊《車馬儀仗隊(しゃばぎじょうたい)》や、唐の華やかな文化が反映された《六花形脚付杯(ろっかけいあしつきはい)》といった品々が並ぶ。
展覧会を締めくくる第3章は、中国へ伝来した仏教文化がテーマ。写経の遺品《妙法蓮華経巻第一 断簡(みょうほうれんげきょうまきだいいち・だんかん)》や、如来像を描いた壁画、インドのグプタ美術からの影響が窺える菩薩像などを観覧することができる。
【詳細】
「日中平和友好条約45周年記念 世界遺産 大シルクロード展」
会期:2024年11月23日(土・祝)〜2025年2月2日(日)
場所:京都文化博物館 4・3階展示室
住所:京都府京都市中京区三条高倉
時間:10:00〜18:00(金曜日は19:30まで) ※最終入場は終了時刻の30分前
料金:
・前売券 一般 1,400円/大学生・高校生 800円/小・中学生 300円
・当日券 一般 1,600円/大学生・高校生 1,000円/小・中学生 500円
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、12月28日(土)〜1月3日(金)
※20名以上の団体利用時は、前売券料金を適用。
※未就学児は無料(要保護者同伴)。
【問い合わせ先】
京都文化博物館
TEL:075-222-0888(代表)