企画展「平山郁夫 未来へのキャラバン —シルクロードから日本、そして出雲へ—」が、島根県立美術館にて、2025年1月17日(金)から3月10日(月)まで開催される。
戦後日本を代表する日本画家のひとり、平山郁夫(ひらやま いくお)。15歳の時、広島で被爆しながらも命をとりとめた平山は、平和への祈りのもと仏教に題材を求め、シルクロードを中心に世界各地の文化遺産を描いた名作を数多く残した。また、文化財保護活動にも尽力している。
企画展「平山郁夫 未来へのキャラバン —シルクロードから日本、そして出雲へ—」は、日本画家にとどまらない平山の活動を紹介する展覧会。山梨県北杜市にある平山郁夫シルクロード美術館のコレクションより、シルクロードや日本の風景を描いた絵画に加えて、平山が収集したシルクロード各地の美術品を公開する。
平山は、人類が積み重ねた悠久の歴史をテーマに、壮大なスケールの絵画作品を数多く残した。本展では、平山を代表する、シルクロードの文化遺産を描いた作品を紹介。大作「大シルクロードシリーズ」の《パルミラ遺跡を行く》を筆頭に、《敦煌石窟九層楼》などを展示する。
平山は、研究資料や作品制作のため、シルクロード各地の美術品を1万点以上も収集した。その内容は、ガンダーラの仏像をはじめ、シルクロード周辺地域全域の彫刻、絵画、金工、ガラス器、染織、装飾具、文書など、多岐にわたっている。会場では、《弥勒菩薩交脚坐像》や《駱駝・牽駝胡人俑》など、平山が収集したシルクロードの至宝を目にすることができる。
平山は、シルクロードといった絵画ばかりでなく、日本各地にも目を向けて制作を行った。たとえば、古代日本に重要な役割を担った出雲を取材し、この地にちなんだ作品を手がけている。本展では、大作《八雲立つ 出雲路古代幻想》に加えて、関連する素描作品、この時に描きとどめたスケッチ類をまとめて一挙公開する。
企画展「平山郁夫 未来へのキャラバン —シルクロードから日本、そして出雲へ—」
会期:2025年1月17日(金)~3月10日(月)
会場:島根県立美術館 企画展示室
住所:島根県松江市袖師町1-5
開館時間:1~2月 10:00~18:30(入場は18:00まで) / 3月 10:00~日没後30分(入場は日没時刻まで)
休館日:火曜日(2月11日(火・祝)は開館)
観覧料:
・企画展のみ
一般 1,600円(1,500円)、大学生 1,360円(1,260円)、小学・中学・高校生 700円(600円)
・企画展+コレクション展セット券
一般 1,750円(1,620円)、大学生 1,460円(1,340円)、小学・中学・高校生 700円(600円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳(ミライロID含む)、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳の所持者および付添者(1名まで)は無料
【問い合わせ先】
島根県立美術館
TEL:0852-55-4700