特別展「驚異と怪異—想像界の生きものたち」が、北海道の国立アイヌ民族博物館にて、2024年9月14日(土)から11月17日(日)まで開催される。大阪の国立民族学博物館などでも開催された巡回展だ。
人々は古来、自分たちの常識や慣習から逸脱した「異」なるものを、この世との境界にいる想像上の生きものの姿を用いることで、認識し、説明してきた。特別展「驚異と怪異—想像界の生きものたち」では、世界の霊獣、幻獣、怪獣などの姿を通して、人間の想像と創造の力の源泉を紹介する。
本展では、人魚や河童、龍など、想像界の生きものの多様性を、世界各地の祭具、衣装、絵画、彫刻、書籍などを通して紹介。アジアや中東、ヨーロッパの例を比較しつつ、人々がどのようにして未知なる世界の驚異や常ならざる怪異を捉えてきたのかを探る。
また、北海道会場ならではの作例にも注目。千島アイヌが怖れるという化物の木製仮面、開拓使が作りだした「北海道のイメージ」にまつわる資料、そして現代のイラストレーターが描くアイヌ伝承の生きものなどにも光をあてる。
特別展「驚異と怪異—想像界の生きものたち」
会期:2024年9月14日(土)~11月17日(日)
会場:国立アイヌ民族博物館 2F 特別展示室
住所:北海道白老郡白老町若草町2-3-1
開館時間:
・9月14日(土)~16日(月・祝)、9月21日(土)~23日(月・振) 9:00~20:00
・9月17日(火)~20日(金)、9月25日(水)~10月31日(木) 9:00~18:00
・11月1日(金)~17日(日) 9:00~17:00
※ウポポイ(民族共生象徴空間)への入園は閉園1時間前まで、博物館入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝日・休日の場合は翌日以降の平日。ただし、9月16日(月・祝)・17日(火)・23日(月・振)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)
観覧料:特別展示観覧料 大人 300円(240円)、高校生 200円(160円)、中学生以下 無料
※別途、民族共生象徴空間(ウポポイ)入場料が必要:大人 1,200円(960円)、高校生 600円(480円)、中学生以下 無料
※基本展示室の観覧料は、民族共生象徴空間(ウポポイ)の入場料金に含まれる
※( )は20名以上の団体料金
※障がい者および介護者各1名は無料