企画展「PARALLEL MODE:オディロン・ルドン—光の夢、影の輝き—」が、岐阜県美術館にて、2024年9月27日(金)から12月8日(日)まで開催される。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、フランスを中心に活動した画家、オディロン・ルドン。アカデミックな芸術に対して印象派などの新しい動きが起こるなか、ルドンは、木炭画や版画、パステル画、油彩画と表現媒体を変えつつ、想像の世界を描きだした。
企画展「PARALLEL MODE:オディロン・ルドン—光の夢、影の輝き—」は、ルドンの全画業を紹介する、大規模な回顧展。モノクロームの木炭画から、色彩豊かなパステル画や油彩画まで、約330点の作品を紹介する。とりわけ、『起源』をはじめ、ルドンの石版画集をすべて展示する、初の機会となる。
木炭からパステル・油彩へと至るルドンの変化の背景には、万国博覧会に象徴される、技術革新があった。当時の技術革新は画材の種類を豊富にし、芸術家に新しい技法や表現を試みる機会を提供した。本展では、画材や技法の変化に着目しつつ、ルドン作品におけるさまざまな表現の成り立ちに光をあててゆく。
ルドンの芸術は、日本でも生前から紹介され、美術、文学、音楽など、幅広い分野に影響を及ぼした。本展では、ルドンと同時代に活動した日本の芸術家への影響を紹介。竹内栖鳳(たけうち せいほう)や土田麦僊(つちだ ばくせん)などの日本画家、岡鹿之助(おか しかのすけ)や須田国太郎(すだ くにたろう)といった洋画家が手元に置いたルドン作品に目を向ける。
本展は、岐阜県美術館が所蔵するルドン作品256点を一挙に展示する、初の機会。《オリヴィエ・サンセールの屛風》 や《絶対の探求…哲学者》など、40年にわたって収集してきた作品に加えて、新収蔵作品《窓》を公開する。
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企画展「PARALLEL MODE:オディロン・ルドン—光の夢、影の輝き—」
会期:2024年9月27日(金)〜12月8日(日)
会場:岐阜県美術館 展示室3
住所:岐阜県岐阜市宇佐4-1-22
開館時間:10:00〜18:00
※10月18日(金)、11月15日(金)は20:00閉館
※展示室への入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日に休館)
観覧料:一般 1,500円(1,400円)、大学生 1,200円(1,100円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定医療費(指定難病)受給者証の所持者および付添者(1名まで)は無料
※山本芳翠展/オディロン・ルドン展共通券:一般 2,000円、大学生 1,600円
■同時開催
・企画展「PARALLEL MODE:山本芳翠—多彩なるヴィジュアル・イメージ—」
・アートまるケット「つなぐ人 日比野克彦」
【問い合わせ先】
岐阜県美術館
TEL:058-271-1313(代表)