特別展「オディロン・ルドン—光の夢、影の輝き」が、ひろしま美術館にて、2025年1月11日(土)から3月23日(日)まで開催される。岐阜県美術館でも開催された巡回展だ。

木炭画や版画からパステル、油彩まで

19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した画家、オディロン・ルドン。想像の作品世界を繰り広げたルドンは、画業の前半においては空飛ぶ目玉や人面を持つ植物などを題材に、モノクロームの作品を手がける一方、後半生には、女性像や神話のシーン、花瓶の花などを、色彩豊かに描きだした。

ルドンが活動したのは、技術革新や社会情勢の影響のもと、芸術家が新しい技法や表現に挑戦した時代であった。こうしたなか、たとえば印象派の画家が移ろいゆく現実の光景を描く一方、自身が幻視した世界を表現したルドンは、若手の画家や収集家などとの新たな出会いを経験し、技法や画材にもこだわりつつ自らの作風を確立していったのだ。

特別展「オディロン・ルドン—光の夢、影の輝き」は、ルドンの画業を通覧する展覧会。岐阜県美術館の所蔵作品を中心に、《『エドガー・ポーに』 Ⅰ. 眼は奇妙な気球のように無限に向かう》、《蜘蛛》、《窓》、《アポロンの戦車》、《眼をとじて》など、ルドンの版画や木炭画、パステル画、油彩画を一挙公開する。

展覧会概要

特別展「オディロン・ルドン—光の夢、影の輝き」
会期：2025年1月11日(土)～3月23日(日) 会期中無休
会場：ひろしま美術館
住所：広島県広島市中区基町3-2
開館時間：9:00～17:00(入館は16:30まで)
入館料：一般 2,000円(1,800円)、高校・大学生 1,000円(800円)、小・中学生 500円(300円)、未就学児童 無料
※( )内は、前売および20名以上の団体料金
※チケットは、ひろしま美術館、ローソン・ミニストップ(Lコード 61476)、セブン-イレブン(セブンコード 108-665)ほかにて販売
※障がい者手帳の提示者本人および同伴者1人は観覧無料
※65歳以上は1,800円(受付にて要証明)
※本展の入館券でコレクション展示も観覧可

【問い合わせ先】
ひろしま美術館
TEL：082-223-2530