展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」が、京都文化博物館にて、2025年2月15日(土)から4月13日(日)まで開催される。なお、静岡県立美術館などでも開催される巡回展だ。
展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」は、“ヴェドゥータ(景観画)の巨匠”として知られる18世紀イタリアの画家、カナレットを紹介する、日本初の大規模展覧会。ヴェネツィアをはじめとする都市の景観を描いた油彩、素描、版画などの作品約60点を通して、カナレットが描くヴェドゥータの魅力やその制作背景を読み解いていく。
カナレットの特徴のひとつは、風景を可能な限り忠実に描き起こしつつも、ありえない建物の組み合わせや、視点の高さをアレンジした描き方を取り入れていること。たとえば、京都会場より出品される《モーロ河岸、聖テオドルスの柱を右に西を望む》からは、実際とは異なる高めの視点を設定しつつも、それが自然に感じられるよう描いていくというカナレット特有の技術が見て取れる。そのほかにも、《カナル・グランデのレガッタ》や《昇天祭、モーロ河岸に戻るブチントーロ》など、“人々が見たいと思っている風景”を切り取るような作品たちが会場に並ぶ。
また、カナレットの影響を受けた同時代の画家による作品も併せて紹介。ドレスデンやワルシャワの宮廷画家として活躍したベルナルド・ベロットの《ルッカ、サン・マルティーノ広場》や、フランチェスコ・グアルディの《小さな広場と建物のあるカプリッチョ》といった作品を観覧することができる。
【詳細】
展覧会「カナレットとヴェネツィアの輝き」
会期:2025年2月15日(土)〜4月13日(日)
場所:京都文化博物館 4・3階展示室
住所:京都府京都市中京区三条高倉
開室時間:10:00〜18:00(最終入場 17:30) ※金曜日は10:00〜19:30(最終入場 19:00)
料金:
・[前売券]一般 1,600円/大学生・高校生 1,000円/中学生・小学生 400円
・[当日券]一般 1,800円/大学生・高校生 1,200円/中学生・小学生 600円
※20名以上の団体利用の場合、前売券料金を適用。
※未就学児は無料(要保護者同伴)。
休館日:月曜日、2月25日(火) ※2月24日(月)は開館
【問い合わせ先】
京都文化博物館
TEL:075-222-0888(代表)