特別展「運慶 祈りの空間—興福寺北円堂」が、東京国立博物館 本館にて、2025年9月9日(火)から11月30日(日)まで開催される。

奈良・興福寺に伝わる運慶の仏像を公開

世界遺産に登録されている、奈良の興福寺。その境内の北西に位置する「北円堂」は、鎌倉時代を代表する仏師・運慶(うんけい)が手がけた仏像が安置された空間をそのまま伝える、貴重なものである。今に伝わるこれらの仏像、本尊の弥勒如来坐像と両脇に控える無著・世親菩薩立像は、運慶晩年の傑作として知られ、国宝に指定されている。

特別展「運慶 祈りの空間—興福寺北円堂」は、運慶による弥勒如来坐像と無著・世親菩薩立像を公開する展覧会。興福寺の北円堂は、通常非公開ではあるものの、約60年ぶりの寺外公開となる。

また、かつて北円堂に安置されていたとされる、国宝の四天王立像も。現在、興福寺の中金堂に安置される四天王像は、かつて運慶が手がけ、北円堂に安置された四天王立像であると考えられている。本展では、賑やかな装飾と激しい表情で表された四天王立像を、北円堂の弥勒如来坐像と無著・世親菩薩立像とともに展示する。

展覧会概要

特別展「運慶 祈りの空間—興福寺北円堂」
会期：2025年9月9日(火)～11月30日(日)
会場：東京国立博物館 本館 特別5室
住所：東京都台東区上野公園13-9
※開館時間、休館日、観覧料などについては追って告知

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600(ハローダイヤル)