アモク(amok)の2025-26年秋冬コレクションが、2025年2月6日(木)、東京・原宿にて発表された。
ブランドの立ち上げから10周年を記念する2025年秋冬コレクションは、アモクにとって新たなフェーズへ進みための大事な節目となった。ヨーロッパ諸国で、数世紀にわたり伝承されてきた祝祭に着想を得たデザイナーの大嶋祐輝は、“御守り・魔除け”を意味する「AMULET」をテーマに掲げ、ユニークなモンスターたちの行進を届ける。
ヒントになったのは、先住民族たちが追い求めてきた美しさや、エネルギーに満ちた個性。ファッションにおけるこれらの要素は、現在も受け継がれていることだろう。そんな要素を、ブランドの原点でもある古着のリメイクにある温かな感覚や現代のファッションスタイルと溶け込ませた、モンスターまみれの大胆なウェアを提案していく。
まずは、ブランドが得意とするニットアイテムに注目しよう。カーディガンには、多種多様な“モンスター”たちを立体的にあしらい、まるでウェアから飛び出しているかのようなデザインに。また、レインボーカラーが鮮やかなオーバーサイズのシャギーニットは、長めの毛足がモンスターの体表を覆う“毛”を思わせる。
コレクション全体に散りばめた天然石やビーズといった装飾は、“御守り・魔除け”のテーマを象徴するもの。中でもヴィンテージ感のあるモチーフの数々を全面にあしらったシングルブレストのロングコートに注目。こんなに“御守り”もしくは“魔除け”をあわせて大丈夫なのかと心配にもなるが、ここは大嶋の遊び心。「石を散りばめたらおもしろいのでは」という発想を思う存分発揮した、フェスティブムード全開の1着となった。
今季の注目の1つに、プーマ(PUMA)とのコラボレーションウェアとスニーカーがある。Tシャツ、スウェット、パーカーが登場し、スタイリングにスポーティーな要素を組み込ませた。特に目玉となるのが、ハンドステッチを施したスニーカーだ。ハンドステッチと共に輝く装飾も添え、存在感のある足元を演出した。
また、メディコム・トイ(MEDICOM TOY)の人気フィギュア「ベアブリック(BE@RBRICK)」とのコラボレーションも。「ベアブリック」の400%サイズを継ぎ接ぎのニットで覆い、スタイリングにアクセントを添えたほか、ニットウェアも登場。フロントに大きく継ぎ接ぎで表現された「ベアブリック」をあしらい、愛らしさはもちろん、継ぎ接ぎによる毒っ気も感じさせた。