ユミカツラ(Yumi Katsura)の創業60周年を記念したイベント「YUMI KATSURA 60TH ANNIVERSARY Brilliant Future -次の章へ-」が、2025年2月20日(木)から2月24日(月・祝)まで、東京・表参道ヒルズのスペース オーにて開催される。本記事では、その様子を写真とともにレポート。
日本でウェディングドレスの着用に馴染みがなかった1965年から、日本のブライダル業界を牽引し続けてきたデザイナー・桂由美。「すべては花嫁のために」という信念のもと、常に新しいウェディング様式やドレスを提案し、多くの女性を輝かせてきた。
ユミカツラが創業60周年を迎えるにあたり、桂由美のデザイナー活動の軌跡を辿る特別展が開催へ。会場では、初期の名作ウェディングドレスから2025年の新作まで、希少価値の高いオートクチュール作品約50点が展示される。
特に必見は、本イベントのために創作されたロングトレーンのウェディングドレス。桂由美が生前最後に選んだレースを用いて、後継クリエイティブチームが完成させた特別な1着だ。特筆すべきは、そのデコラティブなレース使い。様々な柄・形のレースを幾重にも重ねることで、幻想的な立体感と陰影を生み出した。上半身は重厚に、スカートは光を透かすほどふんわりと、コントラストを効かせた切り替えデザインも美しい。
ミキモト(MIKIMOTO)のアコヤ真珠を13,262個も手刺繍したウェディングドレスは、「世界一真珠が付いたドレス」としてギネスブックに認定された1着。バラと唐草のギビュールレースを使用し、全体が1枚のレースに見えるように仕上げた。浮き彫り模様で立体感があるレースと、上品な光沢を湛えたパールが、シンプルなシルエットを一層引き立たせている。
“花嫁のためのバラ”として、桂由美の名が付けられた純白のバラ「ローズ・ユミ」。1998年には、そんな「ローズ・ユミ」誕生を記念し、バラにゆかりの深い女性たち12人をオマージュした作品群が生まれた。今回展示されるのは、「クイーンエリザベス1世」をイメージしたクチュールウェディングドレス。まるで“水の流れに浮かぶバラ”のような、大胆な柄のカットワークがポイントだ。
会場の奥へ進むと、ユミカツラの代名詞ともいえる「ユミライン」のウェディングドレスがお目見え。「ユミライン」とは、着物のお引きずりに着想した、女性の体躯を引き立てる美しいシルエットのことだ。軽やかなオーガンジーや、孔雀のように大胆な柄ゆきのケミカルレースなど、多彩な素材のユミラインドレスが展示されていた。
なお会場へと続く大階段では、“ハレの日”をイメージした衣裳を展示。ブランドの主軸となるウェディングドレスコーナーから、結婚記念日を祝うアニバーサリーコーナー、多目的に対応するパーティドレスコーナー、そして日常のエレガンスウェアとして誕生したエフ(ykF)のシーンへと移ろい、特別展へ向かうムードを高めてくれる。
【詳細】
「YUMI KATSURA 60TH ANNIVERSARY Brilliant Future -次の章へ-」
開催日/時間:
・2025年2月20日(木)13:00~20:00
・2月21日(金)~23日(日)11:00~20:00
・2月24日(月・祝)11:00~16:00
※吹抜け大階段展示は全日程11:00~20:00
場所:表参道ヒルズ吹抜け大階段&本館 B3F スペース オー
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10
料金:入場料無料・予約不要