ハイドサイン(HIDESIGN)の2025-26秋冬コレクションが、東京ファッションウィーク期間中の2025年3月21日(金)に発表された。
今季は2025年春夏コレクション同様に、肉体労働者を意味する「ブルーカラー(Blue-Collar)」がテーマ。大きい・重い・うるさいというイメージが付きまとう従来の作業着を、小さい・軽い・静かといった軸でアレンジした短丈シルエットのジャケットや、ゆったりシルエットのパンツなどを提案する。
ファンユニットを配したエアフロージャケットは、野外環境での作業の快適性を追求。ファンユニットの重量を軽く、サイズも小さく設定することで、猛暑日でも快適な生活を送ることが可能となる。胴体部分にはパッカリングを駆使して、デザイン性をプラスしている。
また、独自の立体構造からも快適性を目指した今季。好例となるのは、ウエストをはじめ、ヒップ、股上を立体的に製作して、生地と肌の間にダイナミックな空間を作ることに成功した3Dパンツ。より長い期間で着用することを目指して、摩耗や劣化に強い生地を採用している。
立体構造とは反対に、皮膚に限りなくフィットしながらも快適性が持続するインナーウェアも登場する。素材には、住友化学が開発した、温度を25℃~35℃に調整する素材・コンフォーマを使った繊維を採用。猛暑日と極寒時、季節や気温を問わず着用できるのが魅力だ。この素材を用いて、タートルネックやカジュアルなカットソーといった日常生活で活躍するアイテムを揃える。
発熱機能を有したヒートウェアにおいても快適さを探求。ボディ中央に配したボタンにより4段階の温度調整ができるのが魅力だ。多様な気温帯に晒される現代だからこそ、周囲の温度に合わせて手軽に適応可能なワークウェアが必要となる。