2015年2月14日(土)に開催中の東京ランウェイ 2015SS。トリを飾る4thステージには、ビューティフル ピープル(beautiful people)やドレスキャンプ(DRESSCAMP)といったドメスティックブランドから、イタリアのヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)、リアルクローズを届けるムルーア(MURUA)まで、幅広いブランドが集結した。
鳥のさえずりとピアノ音が響き渡り、森林に広がる霧を表すように、幻想的なラインティングが施された会場。そこに真っ白なロングスカートと花柄のノースリーブを纏い、凛とした表情の菜々緒が登場した。展開されるスカート、ワンピース、ガウンはどれもロング丈で、歩くたびに空気を含み、ゆらゆらと揺れ動く。草花や土など自然にあるものを落としこんだ、模様やカラーのワードローブに身を包み、emmaやカロリナ、秋元梢がランウェイをゆっくりと舞った。
東京・外苑前テニスクラブで2015年春夏コレクションを発表した、ビューティフル ピープル。今回は、テレビゲームの映像をスクリーンいっぱいに映し、ウィットに富んだ演出を行った。ファーストルックは、白で統一したトップスとフレアスカート、グリーンのスカーフで首元にポイントを添えた、クリーンな印象のスタイル。今季のインスピレーション源である70年代のテニスプレーヤーを象徴するようなスタイリングだ。
ピコピコというゲーム音と“ドラえもん”や“恐竜”などの単語が飛び交う、不思議な音楽にあわせるように、スクリーンに映し出せれたモデルたちにはモザイクがかかったり、消えたりを繰り返す。どうにかモデルたちを見ようと来場者たちは、モニターに釘付けになった。その後も、鮮やかなイエローのワンピースやグラフィック柄スカートなど、爽やかな装いがランウェイを彩った。
つづくハン アン スン(HAN AHN SOON)は、ホワイト、イエロー、レッド、ブラックを基調に、タイトワンピースやベアトップドレス、パフスリーブワンピースなどを展開。カーリーブロンドヘアーに、ベレー帽を合わせたスタイリングが、フェミニンな雰囲気を放った。ラストは、豊かな素材使いがポイントのボーダーのロングワンピースが飾った。
4ブランドのショーを終えると、男性デュオ・コブクロが登場。人気曲「流星」や「風」、新曲「奇跡」を披露し、手拍子が会場に鳴り響く。一体感が増した場内は、フィナーレへ向けて一気に加速。
多彩な模様と色彩が融合させたた、ドレスキャンプのショー。まずは唇モチーフが散りばめられ、羽をはりあわせたようなフリルワンピースが登場。ゴールドのへプラムトップスやフリンジトップス、スパンコールをふんだんに使用したロングドレスなど、個性的なウェアが続き、会場全体に華やかな雰囲気が漂った。
ラストショーとなった、ヌメロ ヴェントゥーノには、蛯原友里、森星、大屋夏南などの豪華なモデル陣が参加し、春らしいイエローとピンクを中心としたカラーのアイテムを身に着けた。その中で、スパンコールの水色トップスにバミューダパンツをあわせた秋元梢や、ベルトでポイントマークを置いたモノトーンルックの石田ニコルは、異彩を放ち、印象に残った。
フィナーレはキラキラとゴールドの紙ふぶきが舞う中、本日のショーに登場したウェアを身にまとい、モデルたちがランウェイに集合。モデル同士でキスやハグをする、キュートなパフォーマンスも披露され、東京ランウェイ 2015SSは幕を閉じた。