ジル・サンダーが衣装を手がける映画「アイ・アム・ラブ(原題)/ I Am Love」(監督: ルカ・グァダニーノ)が、第83回アカデミー賞の衣装デザイン賞にノミネートされた。
主演女優である ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)が演じるエンマ・レッキの衣装はすべて衣装デザイナーのアントネラ・カノロツィ、グァダニーノ監督とジル・サンダーとのコラボレーションによるもの。アントネラ・カノロツィ、ティルダ・スウィントン、ルカ・グァダニーノ監督の意向で、衣装デザインと制作は、ジル・サンダーのクリエイティブ・ディレクターであるラフ・シモンズが手がけている。衣装はすべて、この映画のためだけに特別につくられたものだ。
映画でのエンマ・レッキのワードローブは、上質な素材使いと控えめなラグジュアリー感で、「洗練されたシンプル」を特徴とするジル・サンダーの世界観が凝縮されている。映画の中で描かれているブルジョワでモダンな洗練と美意識と、エンマ・レッキのキャラクターを表現するために、ジル・サンダーのミラノのアトリエの職人の手仕事によるシフト・ドレスやテーラード・コート、クリーンなシャツなどがセレクトされている。
受賞作品が発表される授賞式は2月27日(日)に開催される予定。レッドカーペットを歩くセレブ達のドレスだけでなく、衣装デザイン賞にも注目だ。