ミナ ペルホネン(mina perhonen)のデザイナー皆川明とイタリア・フィレンツェの名窯リチャード ジノリ(RICHARD GINORI)がコラボレーションし、テーブルウェアコレクション「ビーホワイト(Bee White)」を発表。2015年10月28日(水)から11月2日(月)までの間、伊勢丹新宿店で販売される。
ミナ ペルホネンオリジナルのテーブルマットを用いて、テーブルコーディネートも提案。
創業280年を迎えたリチャード ジノリと20周年を迎えたミナ ペルホネン。両者の創立年度があわせて300年に達したことを記念として、4年ぶり2度目となるこのコラボレーションが実現した。前回のコレクション「ラブ コミュニケーション(LOVE COMMUNICATION)」では、リチャード ジノリのアートディレクターであるパオラ・ナヴォーネとともに、皆川がデザインを担当。しかし今回は、皆川が描いたデザインパターンをベースに、リチャード ジノリの職人がイラストの配置や構成を考案して生まれたアイテムを提案する。
放射状に配しされたモチーフは、花のまわりに集まる蝶の群れを想起させる。
タイトルの「ビーホワイト」とは、イタリアで幸せを運んでくると信じられるミツバチ「Bee」と、白磁「White Porcelain」、“さい先が良いこと”を示す英語の表現「Be white」を掛け合わせもの。
リチャード ジノリの美しい白磁には、自然モチーフが添えられている。花に集う蝶をイメージした「butterfly bloom」や、ミツバチと小花を合わせた「bee garden」、幸せのメッセージを運ぶ鳥を表現した「letter bird」など全6種の絵柄が、伸びやかなタッチで描かれている。同じ図柄を用いた器も、イラストの配置が少しずつ異なり個性が光る。
店内に飾られた「デザインパターン」。
右は、湖のほとりに佇む虹をとったクジャクたちを描いたもの。
店頭では、4つのシェイプを基軸に、日本未発売モデルや業務用ピースなどを加え、約5,700点が販売。食事の時間を豊かにするプレートやボウル、ティータイムを華やかにするカップ&ソーサーやマグカップ、加えてテーブルコーディネートを楽しめる、コンポートやサービングプレ―トまで、豊富なバリエーションを取り揃える。「ビーホワイト」に合わせて制作した、ミナ ペルホネンオリジナルのテーブルマットやコースターも発売。さらに、リチャード ジノリの工房で皆川が筆をとりイラストを描いた一点ものの食器も揃う。
ショップには、現地で皆川が着用したワークコートやデザインパターンの原画も展示され、「ビーホワイト」の世界観を存分に味わえる空間となっている。
皆川明に「ビーホワイト」について話をきいた。
初めにどんなことをイメージして、イラストを描かれたのですか。
リチャード ジノリさんとのコラボレーションは2度目。今回は料理が入ってくることを想定して、食としての楽しさをきちんと保てるものをつくりたいなと思っていまして。お皿の存在感がたちすぎずに、食事を楽しくするものであることを大切にしていました。
制作過程では、どのようなことを感じましたか。
とても若いデザイナーの人たちが、自分の図案を使って、お皿の中に自由に構成してくれました。食器の形はほんとうに様々で、たくさんの種類があり、いろいろなバリエーションがあります。その自由な配置からは、楽しむ表情が浮かんできて、自分としても一緒に制作しているなと感じていました。
実際に、工房も訪れたそうですね。
(現場では)職人が本当に活き活きと働いていて、しかし働きながらもプライドをしっかりもっている姿から、280年の歴史をこれからも続けていく強い姿勢を感じました。
歴史あるブランドとのコラボレーションで、プレッシャーはありませんでしたか。
プレッシャーはなくて、逆に伝統や培われた技術を使いながら、自分の表現をかたちにしていただけるので、とても嬉しいことだと感じています。
中央から少しずれた配置は、イタリアの職人ならではの発想。
いくつもの顔料を組み合わせた、独特のカラーリングも魅力の一つだ。
仕上がりはいかがでしょうか。
お客様がシリーズでもてるという良さがあると思います。一枚一枚を楽しむ前回の「ラブ コミュニケーション」コレクションもとても素敵でしたが、今回は日々の食事に使っていただけるという、違った良さを持っているのではと感じています。
皆川さんはお料理がお好きですよね。「ビーホワイト」はどんなメニューと合うと思いますか。
お店の展示を見て、これだけのバリエーションになったということを改めて認識しました。料理はいつも器とともに考えているので、これからまた考えたいと思っています。しかし、イタリアン、フレンチのような洋食だけではない扱い方法があるのではないかなと感じています。
【アイテム情報】
Bee White Richard Ginori×minä perhonen
発売期間:2015年10月28日(水)〜11月2日(月)
会場:伊勢丹新宿店本館 1階=ザ・ステージ
価格帯:
プレート各種 2,160円〜19,440円
ボウル各種 3,240円〜19,440円
ティー・コーヒーポット各種 19,440円〜27,000円
カップ&ソーサー各種 5,400円〜16,200円
マグカップ各種 7,560円〜8,640円
ボックス各種 5,400〜19,440円
コンポート 32,400円
サービングプレート各種 10,800円〜43,200円
【問い合わせ先】
TEL:03-3352-1111(大代表)