ウジョー(Ujoh)の2016年春夏コレクションが、2015年10月16日(金)、東京・渋谷ヒカリエで発表された。
第9回「DHL デザイナーアワード」を受賞したウジョー。若手の気鋭デザイナーに与えられる賞を獲得したデザイナーの西崎暢が一体どんなコレクションを展開するのか、期待が集まった。
テーラードやスポーツスタイルなど、マニッシュな装いを意識した今シーズン。カッチリとしたジャケットやブルゾン、更にはブランドが得意とするコートルックを巧みに織り交ぜ、男女がクロスオーバーするワードローブを構成した。
フォーマルなコーディネートに、レースやシースルーなどを合わせ、さりげない抜け感を演出。裾のディテールや襟のボリュームなど、細部に宿ったこだわりがコレクション全体の品格をグレードアップさせていた。
アシンメトリーのレイヤードやデザインが中心。西崎がパタンナー出身ということもあり、カッティングで、リズミカルなフォルムを目指したと語っていた。また、パンチングでチェックを表現したものや、三子糸を織った軽いインディゴの布地など、素材へのこだわりが散見。モデルのウォーキングと共になびく柔らかな靡きが、“抜け感”を含んだマニッシュスタイルを完成させた。