富山県高岡市で作られている銅器「高岡銅器」より新ブランド「KANAYA」がデビューする。銅器に潜在する美意識を最大に引き出す”ものづくり”に取り組みむべく、国際的に活躍するデザイナー、紺野弘通氏、坪井浩尚氏、SHIOD DESIGN、小林幹也氏、森ひかる氏、ファッションの分野からは、ブランド「ソマルタ」、「モルフィック」を展開する「SOMA DESIGN(ソマデザイン)」がプロジェクトに参加した。
高岡銅器は、1611年(慶長16年)加賀藩主、前田利長が町の繁栄を図るために7人の鋳物師を高岡市金屋町に呼び寄せたことからはじまり、今年で400年を迎える伝統ある銅器。発祥から400年という記念となる時期を迎えたことを機に、高岡銅器協同組合の有志13社が集まり、ブランド「KANAYA」が立ち上げられた。ブランド名は、高岡銅器の源である高岡鋳物の発祥地、金屋町にちなんだものだ。
「Design」、「Combination」、「Transformation」、「Time」のキーワードを開発テーマに、機能とデザインの両面を追及。高岡銅器共同組合の13社は、6組8名のデザイナーのクリエーション要求を実現するために新製品開発にも挑戦していくという。最初に発表されたプロダクトは「トレイ(盆)」。トレイ・フレーム・オプションというデザインの組み合わせが自由で、現代のライフスタイル、自分らしいコンビネーションを楽しむための新しい”Tray Style”を提案する。
「KANAYA」は、受け継がれてきた伝統、ものづくりの心、豊かな自然と時間の中で培われてきた美意識に、デザイナーとのコラボレーションによる新たなエッセンスを加え、現代空間と現代的感性に合う表現、さらには高岡発のインターナショナルブランド構築を目指していく。