コートメール(COTE MER)が2016年秋冬コレクションを、メルセデス・ベンツ・ファッションウィーク東京期間中に東京・渋谷ヒカリエで発表した。今季はデザイナーの佐藤紀夫と内藤誠司が、10代に着ていたウェアを思い返し、再現したコレクションになっている。
彼らが若い頃に経験した、ヴィンテージジーンズやサーフィンを学ぶアメリカ・カリフォルニアへの旅。その記憶を辿り、コレクションはデニムやレザー、そしてミリタリーアイテムを軸に展開した。
デニムは、リメイク感を感じさせる、濃淡様々な生地を組み合わせたパッチワーク風のデザインが多数登場。ブルゾンやガウン、プルオーバーに落としこまれ、足元にレースアップブーツやウェスタンブーツを合わせることで、ラフに着こなしてゆく。また大胆にカットオフされたアイテムも現れ、ウェストコースト風の肩肘張らない雰囲気を醸し出す。
シンプルなレザーのライダースジャケットも、よく見るとツギハギのデザインを取り入れた。ヴィンテージ加工のものや、フリンジを全面に大胆にあしらったウェスタン風のアイテムも。至る所にシルバースタッズを用いることで、ラフな着こなしをしめるアクセントに。
ミリタリー要素は、直接的に迷彩柄を使用したパンツやロングブルゾンに現れている。他にも、カーキアウターはカモフラ柄と組み合わせたデザインで登場したり、背中部分のジップによるスリットが施され、中に合わせるウェアによって着こなしに幅を与える。
コレクションに登場した服は全体を通して、カジュアルなオーバーシルエットが特徴だ。「普段着の延長のような服を目指した」とデザイナー・佐藤紀夫が語るように、西海岸スタイルを彷彿させるラフなストリートウェアが表現された。