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映画『シング・ストリート 未来へのうた』80'sロックに乗せる若者の青春、監督カーニーにインタビュー

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映画『シング・ストリート 未来へのうた』が2016年7月9日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国順次公開される。

舞台は1985年、歴史的な不況に突入したアイルランド・ダブリン。両親の離婚、いじめなどで人生どん底の少年たちがバンドを組み、ストリートや海辺でPVのゲリラ撮影を重ねるうちに、切ない恋と友情が加速していく様子を描く。

映画『シング・ストリート 未来へのうた』80'sロックに乗せる若者の青春、監督カーニーにインタビュー | 写真

心地よく流れ込む80年代のブリティッシュ・ミュージック、それを通して描かれる若者たちの全力で前のめりな姿に注目したい。頭に残るオリジナルソングのほか、迷える若者の救世主だったデュラン・デュラン、A-HA、ザ・クラッシュ、ザ・ジャムなどの楽曲に乗せて、音楽が人と人の心をつなぎ、共に運命を切り開く瞬間が鮮やかに切り取られる本作。主題歌は『はじまりのうた』にも出演したマルーン5のアダム・レヴィーンが担当した。

映画『シング・ストリート 未来へのうた』80'sロックに乗せる若者の青春、監督カーニーにインタビュー | 写真

監督のジョン・カーニーは、これまで『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』などの音楽映画を手がけてきた。自身もバンドメンバーとして、ベースを弾いた経験や、これまでライブ映像やPVの監督を務めてきたという点でも、彼の作品には音楽が重要な要素となっており、そのこだわりや知識も人一倍だ。最新作はそんな監督の自伝的な物語とも打ち出されている。今回、彼に『シング・ストリート 未来へのうた』への思いや舞台裏、そしてキャストについて話しを聞いた。

本作は自伝的作品と打ち出していますが、主人公や出演者とご自身の経験が重なる部分は何でしょうか。また今回そのような作品を創ろうと思った経緯を教えて下さい。

自分と重なっているのは、物語序盤の音楽をはじめたきっかけ部分ですね。時代設定自体も自分が生きた80年代なので、自分の体験、特に音楽の部分は大切に作りました。

今回は自分自身を反映した作品を作りたかった、ただの音楽の物語にはしたくなかったんです。そろそろ、しっかりとした自伝的な映画を作る時期に来ていると感じていたから。過去に区切りをつけ、未来へ、前へ進む話を作りたいと思いました。

映画『シング・ストリート 未来へのうた』80'sロックに乗せる若者の青春、監督カーニーにインタビュー | 写真

少年たちが曲作りを経て、ミュージックビデオを撮影するシーンが印象的でした。撮影したときの話しを聞かせて下さい。

ミュージックビデオを撮影するために、80年代のビデオの構造やデザイン、そして編集を分析しました。最初のビデオは子供が撮ったように、わざとピントを外しましたが、3番目は洗練された80年代のビデオを彷彿させるものになったと思います。

僕は、音楽を作っていくクリエイティブなプロセスが好きなんです。子ども達がそれに目覚めて、活き活きしていく姿を撮ることができてよかった。

映画『シング・ストリート 未来へのうた』80'sロックに乗せる若者の青春、監督カーニーにインタビュー | 写真

作詞の才能に目覚め、傷つきながらも成長していく姿がまぶしい主人公・コナーには、アイルランド全土で半年かけた数千人のオーディションから選ばれた、フェルディア・ウォルシュ=ピーロが抜擢された。演技はこれが初めてだが、7歳からソプラノのソリストとしてステージに立っていた美声で魅了している。また絶妙な間の掛け合いで笑わせてくれる、強烈な個性を放つバンドメンバーたちも、本作が長編映画デビュー作となる。

主演のフェルディア・ピーロを含め、新人や若手俳優を多く起用していますね。キャスティングする際、彼らにどんなことを求めましたか?また、抜擢した決め手を教えて下さい。

俳優達のオーディションは面白かったです。決めていくにあたり、まるで友人を選ぶように、バンドを作るプロセスのようなイメージで進めました。観客にとっても出演者が友人のようであってほしいから。

子ども達には、「寝室に楽器があるか?」と質問しました。そして、あると答えた人を選んでいき、次に演奏をしてもらったんです。他にも「面白い話をして」「ギャグを」など、楽しんで進んでいきましたね。役者になってスターを目指す子ではなく、ただ「音楽が好き」みたいな子を選びました。

映画『シング・ストリート 未来へのうた』80'sロックに乗せる若者の青春、監督カーニーにインタビュー | 写真

80年代という舞台設定をする上で、どういった演出を心掛けましたか?

80年代の再現をするのではなくて、当時の技術でかっこいいものを、という考え方で作っていきました。音楽も同じくね。作品の色合いは、80年代のアイルランドの街並みのくすんだ灰色と、当時のミュージックビデオの鮮やかな色彩を混ぜたものにしました。

映画『シング・ストリート 未来へのうた』80'sロックに乗せる若者の青春、監督カーニーにインタビュー | 写真

最後に、『シング・ストリート 未来へのうた』を通して観客に一番伝えたいことは何ですか。

大人の目線で見ても何かを得られるものにしたかった。そして、人生の新たな道を歩む人たちに「前へ進め」という意味合いをテーマに撮りました。

映画『シング・ストリート 未来へのうた』80'sロックに乗せる若者の青春、監督カーニーにインタビュー | 写真

■ストーリー
1985年、大不況のダブリン。人生の14年、どん底を迎えるコナー。父親の失業のせいで公立の荒れた学校に転校させられ、家では両親のけんかで家庭崩壊寸前。音楽狂いの兄と一緒に、隣国ロンドンのMVをテレビで見ている時だけがハッピーだ。ある日、街で見かけたラフィナの大人びた美しさにひと目で心を打ちぬかれたコナーは、「僕のバンドのPVに出ない?」と口走る。慌ててバンドを組んだコナーは、無謀にもロンドンの音楽シーンを驚愕させるPVを撮ると決意、猛特訓&曲作りの日々が始まったー。

【作品情報】
『シング・ストリート 未来へのうた』
公開日:2016年7月9日(土) ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント 他全国順次公開
監督・脚本:ジョン・カーニー
出演:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、エイダン・ギレン、マリア・ドイル・ケネディ、ジャック・レイナー、ルーシー・ボーイントン
© 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved

<SING STREET× AMERICAN RAG CIE>
1. サウンドトラックが店内BGMに
劇中で使用されている、80年代を席巻した数々の大ヒットキラーチューンおよびオリジナル楽曲をアメリカンラグ シーの店頭でBGMとして視聴が可能。
2.『シング・ストリート』オリジナルステッカー
アメリカンラグ シー 全店の店頭にて、公式SNSいずれかのフォロー画面提示で、オリジナルステッカーをプレゼント。レトロなイラストや色使いが特徴のアーティスト、STEREO TENNISプロデュースによるデザイン。
3.『シング・ストリート』×AMERICAN RAG CIE トートバッグ
アメリカンラグ シー全店にて、15,000(税込)以上の購入者に先着で数量限定のトートバッグをプレゼント。ステッカーにも用いられているロゴマークを使用した、オリジナルデザイン。
4.映画鑑賞券プレゼント
アメリカンラグ シー 渋谷店にて、トートバッグをその場でSNSに投稿した人、先着5組10名に映画 『シング・ストリート』の映画鑑賞券をプレゼント。

※2.〜3.は7月6日(水)から
※プレゼントは全て先着順、なくなり次第終了。
 

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