映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が2024年5月17日(金)に公開される。
ボブ・マーリーは、全世界アルバム売上7500万枚以上を売り上げ、「ロックの殿堂」入りも果たした、ジャマイカ出身の伝説のレゲエミュージシャン。伝説的なベスト・アルバム『レジェンド』は、アメリカのビルボード誌のカタログ・アルバム・チャートで最長ランク入りという記録を打ち立て、世界で最も売れたレゲエ・アルバムにもなっている。
また、グラミー賞の特別功労賞生涯業績賞受賞、グラミー殿堂賞受賞、“Hollywood Walk of Fame”への殿堂入りなど数々の偉業を残した。そして1981年5月11日、病気により36歳という若さでこの世を去った。
映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』は、そんな伝説のレゲエミュージシャンであり、“レゲエの神様”と称されるボブ・マーリーの波乱万丈な生涯を描く作品。天才的な音楽センスの裏に隠された知られざる苦悩と葛藤、そして“レゲエミュージックの歴史そのもの”と言っても過言ではない彼の人生を映し出す。
劇中には、米タイム誌により「20世紀最高の音楽アルバム」に選ばれた、アルバムの表題曲「エクソダス」を歌唱するシーンも。70年代のマイクを使用し、バンドの即興演奏を収録したこだわりの場面となっている。リラックスした雰囲気の中、ボブ・マーリーがザ・ウェイラーズのメンバーと共にレゲエミュージックを奏でており、その傍らには妻のリタ・マーリーが心地よさそうに音楽に身を委ねている様子が映し出されている。そのほか、「One Love」、「No Woman, No Cry」といった名曲がスクリーンに響き渡る。
ボブ・マーリー…キングズリー・ベン=アディル
“レゲエの神様”と称される伝説のレゲエミュージシャン。バンド、ザ・ウェイラーズを率いる。ドレッドヘアがトレードマーク。「レゲエは民衆のための音楽」「人々のためなら命は惜しくない」と、レゲエで世界が良くなると信じている。
リタ・マーリー…ラシャーナ・リンチ
ボブ・マーリーの妻。19歳の頃、21歳だったボブと結婚。ボブとの間にはセデラ、ジギー、スティーヴンの3人の子どもが生まれる。養子として迎え入れた子も含め、公式には11人の子どもがいる。
さらに、リタ・マーリー本人や、セデラ・マーリー、ジギー・マーリーなど、近くでボブを見守ってきた家族たちが監修として参画する。
監督は、第94回アカデミー賞で作品賞をはじめとする6部門でノミネートされ、主演のウィル・スミスが主演男優賞を受賞した映画『ドリームプラン』のレイナルド・マーカス・グリーン。主人公ボブ・マーリー役は、『あの夜、マイアミで』でマルコムXを演じたキングズリー・ベン=アディルが務める。
アメリカでの週末興行収入ランキングは、初登場から2週連続で1位を獲得(2024年2月14日に公開)すると最終的には9600万ドル(約150億円)を突破。ボブ・マーリー出身地のジャマイカでは、公開初日史上最高興行収入で、週末の興行収入の90%以上を『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が占めている。
映画 『ボブ・マーリー : ONE LOVE』 の劇場公開に合わせ、東京・原宿のユニバーサルミュージックストアではボブ・マーリーの期間限定ストアを2024年5月26日(日)まで開催する。
イギリス・ロンドンでも販売されたデザインのアイテムに加え、映画のキービジュアルを使用したTシャツやトートバッグ、日本ならではの湯呑みなど、様々なオリジナル商品を販売する予定だ。全世界で日本のみで発売が公認されたCDや、7インチ紙ジャケ仕様のCDデラックス盤も店頭に並ぶ。なお、HMV&BOOKS 心斎橋と HMV&BOOKS 沖縄でも一部商品を5月23日(木)まで販売予定だ。
1976年、カリブ海に浮かぶ小国ジャマイカは独立後の混乱から政情が安定せず、対立する二大政党により国民は分断されていた。僅か30歳にして国民的アーティストとなっていたボブ・マーリーは、彼の人気を利用しようとする国内の政治闘争に巻き込まれ、同年12月3日に暗殺未遂事件が起こる。僅か2日後、ボブは怪我をおして、その後伝説となった「スマイル・ジャマイカ・コンサート」のステージに立つが、身の危険からすぐにロンドンへ逃れる。
ロンドンでは「20世紀最高の名盤(タイム誌)」と評されるアルバム『エクソダス』の制作に勤しみ、ヨーロッパ主要都市を周るライブツアーを敢行。かのザ・ローリング・ストーンズやザ・クラッシュと肩を並べ、世界的セレブリティの階段を駆け上がる。一方母国ジャマイカの政治情勢はさらに不安定化し、内戦の危機がすぐそこに迫っていた。深く傷ついたジャマイカを癒し内戦を止められるのはもはや政治家ではなく、アーティストであり国民的英雄であるこの男だけだった。