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映画『世界一キライなあなたに』カラフルな衣装に注目!ルーのファッションは物語のスパイス

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映画『世界一キライなあなたに』が、2016年10月1日(日)より全国の劇場で公開される。

主人公のルーを演じるのは『タ—ミネ—タ—:新起動/ジェニシス』でサラ・コナー役に抜擢され、米国の人気ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」にも出演するエミリア・クラーク。前作のイメージとは打って変わった、キュートで前向きな役柄に挑戦する。一方、ウィル役を務めるのは、『あと1センチの恋』でアレックス役の好演が記憶に新しい、サム・クラフリン。ハリウッドでも活躍する英国俳優2人の共演も、見どころの一つだろう。

850万部を超える大ベストセラーが原作

原作は、2012年にイギリス人作家ジョジョ・モイーズが発表した恋愛小説「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」。世界40カ国以上で翻訳され、累計発行部数850万部を超える大ベストセラーとなった。単なる恋愛小説ではなく、人間の生き方というテーマを根底に置いた奥深さがある。

主人公の言葉や行動が鮮明に描かれているからか、まるで主人公をずっと前から知っていたかのような気分になれる。普段本を読まない人でもスッと入り込める物語だ。

舞台はイギリスの田舎町。ある日突然職を失ってしまった主人公のルーは、車椅子生活をするウィル・トレイナーの介護兼話し相手をするという期間限定の仕事に就く。最初はルーに冷たく当たるウィルだったが、明るく前向きな彼女と接していくことで徐々に心を通わせ、いつしか互いが最愛の存在になってゆく。しかし、ある日ルーは、ウィルのある重大な決意を知るのだった。

カラフルな衣装に注目!ルーのファッションは物語のスパイス

本作でとりわけ目を惹くのは、ルーのファッション。衣裳を手掛けたのは『マリリン 7日間の恋』を手掛けたジル・テイラーだが、個性的で自分らしさを大切にしたルーを表現するためのこだわりが感じられるエピソードも。エミリア・クラークと一緒に話しをしながら、買い物に出かけ山のような服を全部試着したり、本作のために考案されたコーディネートをまとめたブックをもとに、3週間もの時間をかけて毎日2人で相談したりすることで衣装が決定された。

テイラーはルーを「彼女はふざけているわけではなく、ちょっと風変わり。服が大好き、色が大好き、そしていろんなものをまとめるのが楽しくてたまらないという個性的な女の子」と話している。

彼女の着る服は、見ているだけで心が明るくなるほどカラフルだ。ドットのスカートや小花柄のブラウス、真っ黄色のもこもこセーター。雨の日のシーンでも、傘や長靴すべてが彼女らしい色の世界で埋め尽くされている。

日常のシーンはもちろんだが、特別な場面でもまた違った一面を見せてくれるルー。面接に挑む場面でみせるモノトーンの勝負スーツ、ランニングするときのスポーティーなジャケット、ボタニカル柄のリゾートドレスなど、場面ごとに彼女の異なる魅力が感じられるだろう。なかでもテイラーが描いたイラストを基に仕立て、普段のルーと確実に異なる洗練された印象を抱かせる赤いナイトドレスや、薔薇を配した水色のフレアワンピースは、テイラーが彼女のためにデザインした特別な2点であり、映画の中でも重要なシーンを担った。

ストーリーが進むうえでも彼女のファッションは重要なポイント。彼女の洋服を通して2人が近づいていく場面にも注目してほしい。

ルーを演じるエミリア・クラークに、映画で描かれる恋愛や衣装、お気に入りの映画について聞いてみた。

本作は切なくも希望に満ちたラブストーリーだと思いましたが、一言で表現すると何でしょうか。

「ほろ苦い」というのがこの映画のフレーバーだと思います。幸せと悲しみは組み合わされなければならない、なんてね(笑)。物語の中で、自分の人生が、どれだけ大きなものになり得るかということに、彼女がなぜ気づいたか?でも、その理由そのものに別れを告げなければならないんですよね。それが起きないと、彼女は大きな人生を歩んでいくことはできない。だから「ほろ苦い」という言葉がぴったりですね。

ウィルとルーは恋を育む中で、お互い何を学びあったと思いますか。

ウィルはルーに世情について教え、彼女は彼に人生を再び愛することを教えましたよね。良い人間でいるためにどうしたらいいか?ということも。ウィルは、成功するビジネスマン。そしてハンサムで素敵な男でいることに夢中になっていたために、日常に感じられるささやかな優しさを見失っていました。自分以外の誰かを思いやることで、大きな感情を抱くものだということがこの作品で分かると思います。

演じられたルーはご自身と似ていると感じられたということですが、具体的にどういったところでしょうか。

人を笑わせて、楽しみたいと思っているところが似ていますね。おバカな人でいるというか、いつでもとにかくジョークを言いたくてうずうずしているところ。以前『ターミネーター:新起動/ジェニシス』では、「サラ・コナーは笑顔を見せない」というもので、あまり喜びを感じられない役柄でしたが、今回演じたルーは素の私のスタンスに近かったのでやりやすかった。カメラが回り始めても、ただ自分自身でいれば良かったのです。

サム・クラフリンとの共演はいかがでしたか。

とてもやり易かった。不思議なもので、私たちはお互いのことをかなり前から知っていたんです。2010年か11年頃にフォトセッションで出会ってから、長いことずっと知り合いだったので、遂に本作で初めての共演となり「やったー!」と喜び合いました。サムと私はとても馬が合ったのでラッキーでしたね。

ルーが着る衣装もかわいいですが、ご自身の意見も反映されているんですか?

衣装はデザイナーが本作のために考案されたコーディネートをまとめたブックをもとに、3週間かけて一緒に相談しました。中でも、靴は自分で選んだものが多いんですよ!

お気に入りの映画、ラブストーリーを1つ挙げるとするとなんでしょう。

あまりにたくさんありすぎますが、『恋人たちの予感』は私にとって、ラブストーリーのベンチマーク。トム・ハンクスとメグ・ライアンが出ている作品ならなんでもそうですよね、最高のコンビ!という感じでしょうか。

作品を通して伝えたいことは何でしょうか。

ルーが、みなさんに共感してもらえるキャラクターであってくれれば…。女の子たち皆に彼女の成長を見て欲しい。自分に自信を持ち、人生が充実していると感じるためには、自分を信じること以外、他に何もする必要はないんですよね。人生における可能性に、外的な影響は必要ない。自分自身でそれを模索していくしかないんです。

【作品情報】
映画『世界一キライなあなたに』
公開日:2016年10月1日(土)
監督:シーア・シェアイック
原作/脚本:ジョジョ・モイーズ
出演:エミリア・クラーク、サム・クラフリン、ジャネット・マクティア、チャールズ・ダンス、ブレンダン・コイル
2016年/アメリカ/110分/原題:ME BEFORE YOU
© 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved

【ストーリー】
舞台はイギリスの田舎町。ルイーザ・クラーク(エミリア・クラーク)は、お洒落をすることが大好きな26歳。ある日、働いていたカフェが閉店することになったルーが新たに得た職は、バイクの事故で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失ってしまった超ハンサムな大富豪ウィル・トレイナー(サム・クラクリン)のお世話係をする期間6ヶ月の仕事だった。最初はルーに冷たく当たるウィルだったがルーの明るさが、ウィルの頑な心を溶かしていき、やがて2人は恋に落ちていく。しかしある日ルーは知ってしまう。ウィルが決めた「生きる時間」があとわずかだということを・・・。 

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