ヘンリーとご自身、共通点は何か感じましたか。
ヘンリーと似ている部分は、冒険好きなところです。航海に乗り出す彼と同じく、私も時間ができると海へ出てセイリングやサーフィン、ボートなどをするのが好きです。
故郷のオーストラリアに住んでいた頃は、友達のような間柄の父ともよく一緒にサーフィンをしに行きました。今はアメリカに住んでいるので、行く機会が減ってしまったのが残念です。
これまでのシリーズの中で、お気に入りの悪役海賊がいたら教えてください。
ビル・ナイが演じたデイビー・ジョーンズです。恋患いで、愛する人に裏切られた悲しみのあまり、復讐や怒り、悪に走ってしまう。そういった原動力やパワーは、多くの悪役に見ないものだと思います。とても悲しい人物で、共感できるキャラクターです。
最後に『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の見所を教えてください。
本作は色んな意味で、これまでのシリーズ作品から進化を遂げていると思います。物語の手が込んでおり、過去に出演していたキャラクターがカムバックを果たしています。また、CG技術による特殊効果が圧倒的に進化しているため、ダイナミックな映像もパワーアップしています。ハンス・ジマーによる、物語を動かすサウンドトラックも魅力的ですね。登場人物の感情を的確に分かりやすく表現していると思います。過去の作品を観ていなくても、単体で思い切り楽しめる映画に仕上がっているので、ぜひチェックしてみてください。
ディズニー最新作・映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の見どころ、そして物語を盛り上げるキャラクターたちを演者と共に紹介。
孤高の海賊、キャプテン・ジャック・スパロウの過去を知る最恐の敵、“海の死神"サラザールが解き放たれた時、海賊全滅へのカウントダウンが始まってしまう。ジャックがサラザールの復讐から逃れる方法はたった1つだけ。”最後の海賊”のみが見つけ出せると言われる伝説の秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れることだった。
かつてジャックと冒険を共にしたウィルの息子ヘンリー、女性天文学者カリーナ、宿敵バルボッサなど、様々な運命が交差する中、最後に宝を手に入れるのは誰か?そして、ジャックVS海の死神の決戦の行方はどこへ?すべての謎が明かされる冒険が、ついに幕を開ける。
海賊船ブラック・パール号の船長であり、決して北を指さないコンパスを持つ伝説の海賊ジャック・スパロウは言わずもがなジョニー・デップだ。そして、いつもペットの猿を肩に連れたシリーズお馴染みの海賊、キャプテン・バルボッサのジェフリー・ラッシュも登場。
ジョニー・デップは「新しい視点や新しい驚きがあります。色々と、より変わった要素があるし、本当におもしろい要素もまた同様に含まれている。だから、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』以来の、驚きに満ちた作品になると思います。」とコメントしている。
新悪役として登場するのは、全海賊の滅亡を謀る“海の死神”サラザール。かつてスペイン将校として、海賊撲滅に情熱をかけていたサラザールは、まだ少年だったジャックにはめられ、死者でも生者でもない存在に。その呪いから解き放たれたことで、幽霊船員を率いながらジャック・スパロウへの復讐のためだけに生きていく。ジャック・スパロウは、この運命から生き延びるために、伝説の「ポセイドンの槍」を見つけなければならない。
この役には『ノーカントリー』の冷酷無比な演技でオスカーを受賞し、『007スカイフォール』での悪役の怪演を披露したハビエル・バルデムが抜擢された。
ウィル・ターナーの息子のヘンリーは誠実で繊細、その中にも熱い部分を持つ青年。彼は父にかけられた“10年に1度しか陸に上がれない呪い”から助けたいという一途な想いを持っており、呪いを解く「ポセイドンの槍」を手に入れようとジャックに近づく。
本作では父のターナーよりも息子のヘンリーが中心となって話が進みそうだ。ヘンリーとカリーナは、本シリーズを通して登場してきたウィルとエリザベスをまさに体現するような男女。彼らの関係にも注目したい。
ヘンリーを演じるのは話題作への出演が続き、今ハリウッドで注目されている若手俳優のブレントン・スウェイツ。日本語吹き替え版は、新進気鋭の実力派俳優である中川大志が担当する。
ヒロインは「ポセイドンの槍」を見つける鍵を握る、美しい天文学者のカリーナ・スミス。亡き父が彼女に残したガリレオ・ガリレイの日記に槍を見つけ出す秘密が潜んでおり、彼女は天文学の知識を駆使して謎を解こうとする。男勝りで自立しており、エリザベスに近いキャラのようだ。
演じるのは、『メイズ・ランナー』シリーズなどで活躍した若手女優カヤ・スコデラーリオ。日本語吹き替え版はハーリウッド映画の出演経験もあり、映画やドラマで活躍する栗山千明が担当する。
そのほか、自らが海賊の息子だということを知らずに幼少時代を過ごしたウィル・ターナー役をオーランド・ブルーム、さらに彼の妻であるエリザベスとして、キーラ・ナイトレイが復帰。豪華俳優陣が再び大集結した“新生・パイレーツ・オブ・カリビアン"に期待が高まる。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の監督は、ノルウェー出身のヨアヒム・ローニング&エスペン・サンドベリ。実話である壮大な海洋冒険物語を描いてアカデミー賞にノミネートされた『コン・ティキ』(2012)など、海が舞台の作品に定評がある注目コンビだ。主に欧州を拠点としていた彼らがどのような味付けをするのかも見所の1つ。