アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)2017年春夏メンズコレクションは、レジャー・スポーツ・サブカルチャーなどといったイメージを歪ませて再構築。それぞれを組み合わせることで、巧みなミックススタイルを提案した。
ワンが得意とする“スポーツスタイル”は今シーズン、アイテムを通して直接的に感じられる。ただしサッカーショーツに伝統的なチェック柄を落とし込んだり、コーチジャケットに豹柄をプリントしたりと、柄とのユニークな組み合わせがポイントだ。そのほか、ラガーシャツやレフリージャージといったトラディショナルなスポーツウェアも。
オーバーサイズのアウトドアジャケットには、ジャカード織りのレオパード柄のニットを合わせることで、ストリートを感じさせる、ひねりを利かせたレジャースタイルに。またアウトドア感のあるウォームジャケットは、タータンチェックをパッチワークすることで、パンキッシュなアイテムに様代わりし、ワンらしい再解釈が感じられる。
更なる刺激をさすのは、ショーツやスウェットにプリントされたビキニを着た女性の写真や、昔懐かしい観光地のポストカードなど。さらにスラングで麻薬を意味する「Mind Detergent」の文字がサイケデリックなタイダイのスウェットに表記されており、エキセントリックなユースカルチャーが前シーズン同様に取り入れられた。
また、ポールダンサーのモチーフもアップデートされ、よく見るとジャガード織りの模様としてボードショーツやショップジャケットに散りばめられている。
着こなしは、そんな再構築されたアイテムをミックスさせることで、ユニークなスタイリングに。ヒップホップカルチャーを彷彿させるルーズなシルエットも特徴だ。さらに今シーズンは、イギリスのハットブランド「カンゴール(KANGOL)」とコラボレーションした帽子もアクセントとなっている。ルックで着用されているニット帽やベレー帽には、先述したポールダンサーのロゴがプリントされた。