メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。
今シーズンは、働く女性のスタンダードなワードローブに回帰すると同時に、スーパーヒーローが登場する空想の世界を開拓している。イマジネーションを膨らませたのは、アメリカのコミック。フレンチシックなスタイルはそのままに、ブルー・レッド・ホワイトの3色を用いてコミカルな要素を加えている。
象徴的なのは、ロイヤルブルーに焦点を当てた‟ワンダーウーマンスタイル”。ミドル丈のスカートにはラメ糸を混ぜ込んで輝きを加え、ルーズなシルエットのコットンカシミヤセーターで抜け感を作った。足元は、キラキラと輝くメタリックレザーのブーティーを合わせ、正義感溢れるヒーロー像を縁取っていく。
ポップな印象のプリントアイテム(またはアウターのインターになった総柄)は、アメリカンコミックへオマージュを捧げたもの。漫画の一コマを切り取ったかのような、ふきだしモチーフやブランドのアイコン・キツネのしっぽモチーフが敷き詰められている。
またシーズンを重ね、ベーシックウェアは、シンプリシティのマインドは貫きつつもデザイン性を兼ね備え始めている。シャツやドレスは女性らしいパフスリーブに。ロマンティックなリボンやラッフルも添えて、軽やかに仕上げた。レザーローファーには、スターのモチーフをプラス。テーラードコートやドレスには、ラインディテールを施し、スポーティで都会的な印象へと繋げている。