ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)記念すべき100回目のショーとなる、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。
ドリス ヴァン ノッテンのDNAを100%詰め込んだことを意味する「#DVN100」というキーワードが添えられた今シーズン。歴代ブランドのランウェイを歩いてきたモデルが並び、これまで手掛けてきたアーカイブプリントから特にお気に入りのものがリワークされて登場した。
1994年春夏からは柔らかなピンク色の上にローズの花を咲かせたプリントがセレクト。花のモチーフは黄味がかっていたり、深みを持っていたり、それぞれのパーソナリティを放ち、いきいきとした緑の葉が添えられている。2000年春夏からは、紅色で描かれたボタニカルモチーフのエスニックな雰囲気のメキシコをテーマにしたプリントがピックアップされている。
それらのプリントはそのまま使用されるのではなく、ほんの少しの趣向を凝らして新しい姿で生まれ変わる。プリントに重ねた、グラフィカルでジオメトリックなモチーフをスパンコールで描かれたり、コラージュするようにパッチワークしたり、ハンド・ステッチで輪郭を際立たせたりして。
装いは、オーバーサイズのテーラードを筆頭としたマスキュリニティにフェミニニティを交差させた。大胆で知性に溢れ、それでいて気まぐれでエレガントな女性たち。そんな彼女たちのありのままの姿を表現するように、ジーンズなどのラフなアイテムがドレスやスリットスカート、ランジェリー風トップスなどと重なり、アイデンティティである折衷主義のスタンスを詩的に表現している。