「六本木アートナイト2018」が、2018年5月26日(土)から5月27日(日)まで開催される。
六本木エリアで横断的にインスタレーションやパフォーマンスなどを展開する六本木アートナイト。これまで数多くの来場者を迎えてきた、一夜限りのアートの祭典だ。
テーマは「街はアートの夢を見る」。ネオンやヘッドライトの光の中で、街のあちこちに登場するインスタレーションやパフォーマンスを行う。多様なアートが物語を描き、驚きと感動を与えてくれる一夜限りの祭りで、来場者はそれぞれにはかなくも美しいアートの夢を見ることとなる……。
2017年9月の開催時は蜷川実花が牽引した「六本木アートナイト」。2018年を率いるのは金氏徹平、鬼頭健吾、宇治野宗輝の3人。絵、彫刻、写真、映像、インスタレーション、演劇など、多様なメディアで表現を見せてきた彼らは、「六本木アートナイト2018」でも独創的な作品を展示する。
また、「六本木アートナイト」の魅力の1つが、街なかのお店やストリート、公園でアート作品を点在させることで普段と違った街の表情を愉しめること。「街なかインスタレーション」では天祖神社にポリゴン化された狛犬が現れたり、六本木ヒルズの毛利庭園内毛利池では約100点のラン タンが浮べるなど様々なインスタ―レーションを実施。「街なかパフォーマンス」では六本木ヒルズアリーナ及びその周辺で、金氏徹平や宮本宗らによる映像、音楽、立体作品を用いた臨場感溢れるパフォーマンスが行われる。
金氏徹平が作り出すハイブリッドなコラージュ彫刻で造形とパフォーマンスの混淆を楽しむことが出来るのが《タワー》。キャストには、ミュージシャンのオオルタイチと柴田聡子、ダン サーの島地保武、女優の青柳いづみ、サウンド・アーティストの荒木優光と小松千倫、ドラムの和田晋侍、映像作家の山田晋平などが集う。
六本木ヒルズのシンボルとして、また待ち合わせ場所として定着している66プラザのルイー ズ・ブルジョワによる巨大彫刻《ママン》。広場の環境が、新進気鋭のテキスタイルアーティ スト、マグダ・セイエグの手により、まったく新しい風景に生まれ変わる。セイエグのアートプロジェクトは今回がアジア初出展となる。
ツワージック・チン・チョー・レンは色とりどりのチューブ状の装飾が磁石でくっついた箱型の作品《みんなのちから V》を出展。装飾を自由に並べ替えて、新しい作品を創ることが出来る体験型展示だ。
ダーン・ローズガールデが制作した《マーブルズ》は、音や光、色などを介してインタラクティブな体験ができる作品。山型の作品の中にはLEDやスマートセンサーが仕込まれており、人が触ることで作品の色が変わる。また、それぞれの「マーブル」が感知し合って、反応を増幅させることもできる。
ドイツ、シュトゥットガルトを本拠地とするパペットシアター・カンパニーのドゥンドゥ(DUNDU)が初来日。発光する5mもの巨大パペットが、六本木ヒルズアリーナや、国立新美術館、東京ミッドタウンの3拠点に登場し、幻想的なパフォーマンスを見せる。
世界的なアーティストのオノ・ヨーコが、2011年に行ったパフォーマンスで書いた書の作品《夢》を、巨大バナーにして六本木ヒルズ メトロハットや国立新美術館、東京ミッドタウンに展示。また、蓄光インクを仕様したシールを来場者に配布する。